2024年 5月 6日 (月)

総理の責任、麻生辞任、財務省解体...「森友」書き換え問題、有名コメンテーターたちの見方は

八代氏「こんなことをして何のメリットがあるのか」

   そして、もう一つのポイントが「動機」である。佐川局長による国会答弁の内容との「整合性」を保つため、というのが現時点での有力説だが、

「こんなことをして何のメリットがあるのか。佐川理財局長の答弁の整合性を保つことと、いざ発覚した時のダメージ、比べてみれば一目瞭然」(ひるおび!、TBS系)

と弁護士の八代英輝氏がいぶかったように、あまりにリスクの大きな行為に、官僚たちがなぜ手を染めなければならなかったのか、というのは当然の疑問だ。「上」からの圧力を想定するのは、テレビ朝日解説委員の玉川徹氏で、

「問題の本質は、佐川局長が『ない』と言っちゃったことの整合性をとるために、こういう風な偽造をやっちゃったという話ではなくて、なんで偽造をせざるを得ないような答弁をしたのか、ということなんですよ。なんで『ない』と言わざるを得なかったのか」(ワイド!スクランブル)

と、具体的な名前は出さなかったものの、なんらかの政治的な動きがあったことをにおわせる。

   対して、元財務官僚としての経歴から複数の番組に出ずっぱりだった、弁護士の山口真由氏は、書き換えは本来ならありえない、と繰り返す一方、

「前代未聞のプレッシャーがかかっているわけですよ。そのときに、ものすごい近視眼的に、賢い人が信じられないようなこと(=書き換え)を犯してしまうということがないかというと、そこは言い切れないと思うんですね」(ひるおび!)

と「現場」の可能性も否定しない。元衆院議員の若狭勝氏も、自身の検事としての経験を元に、こうした「書き換え」は程度の違いこそあれままある、として、

「組織防衛、自己保身、それが本当に極致に至ると、普通は考えられないことをしてしまう。公務員だけでなく民間の会社の人もそうなんですが、そういうのはあるんですよ」

と、山口氏に近い見解を示した。

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