2024年 4月 26日 (金)

藤井七段、師匠より「八段」先に? 連盟、規定改定で現実味

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   スピード昇段を続ける将棋の藤井聡太七段(15)の師匠、杉本昌隆七段(49)は「さすがに(八段昇段は)私の方が早いでしょう」とテレビで語った。しかし、その後、状況に変化が......。

   杉本七段のテレビ出演と同じ日、日本将棋連盟が八段昇段条件の規定を増やす改定を発表。「藤井八段」誕生に向け、「追い風」と報じるメディアも出た。果たして、八段昇段を先に果たすのは師匠なのか弟子なのか。

  • 藤井七段の八段昇段はいつ?
    藤井七段の八段昇段はいつ?
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師匠は「あと13勝」で昇段だけど

   藤井七段は、2016年10月にプロ棋士(四段)となり、12月のデビュー戦で勝利。その後も順調に勝利を重ね、18年2月には「順位戦C級1組昇級」を決め、五段に。さらに同じ2月、一般棋戦で優勝し、たった16日間で六段に昇段した。そして5月18日、竜王戦のランキング戦(予選)で2期連続での昇級を果たし、七段昇段が決まった。

   5月21日放送の「ひるおび!」(TBS系)は、こんな藤井七段の活躍を取り上げ、師匠の杉本七段が出演。「藤井八段」誕生の可能性も話題に上った。八段への(この時点での)昇段3条件は

(A)七段昇段後、公式戦190勝

(B)順位戦A級昇級

(C)竜王位1期獲得

   師匠と弟子とでどちらが先に八段になりそうか、と質問されると、杉本七段は(A)の条件を念頭に、「あと13勝ですから」と指摘、

「さすがに私の方が早いと思います」

   と自信を見せた。

   一方、藤井七段に当面、該当する条件は(C)だ。(A)も(B)も時間がかかる条件で、順調に行っても両条件とも3年程度はかかりそうだ。(C)については現在、ランキング戦で勝ち残っており、このまま勝ち進んで挑戦者となり、羽生善治竜王(47)を破れば八段昇段が決まる。決勝にあたる竜王戦7番勝負は、例年10~12月に行われる。つまり、最短で2018年度中の八段昇段があり得るということだ。

改定は「タイミング良すぎ」

   勿論、竜王位を勝ち取るのは簡単ではない。ただ、杉本七段の「あと13勝」の道のりも平坦ではない。公式戦の記録を見ると、2017年度は9勝、16年度は17勝だった。「あと13勝」が2018年度中に達成できるかどうかは予断を許さないようだ。

   「ひるおび!」で杉本七段が出演していたのは21日の昼過ぎ頃。ところが同じ日、日本将棋連盟は、八段昇段の条件(規定)を改定し、1つ増やす(6月1日付)ことを発表、夕方以降にスポーツ紙(ネット版)が「藤井『最年少八段』に追い風!~(略)」(スポーツニッポン)、「藤井七段、年度内の八段昇段可能性広がる~(略)」(デイリースポーツ)などと報じた。

   その新条件は「タイトル2期獲得」。藤井七段は今期、竜王戦以外にも、王座戦と棋王戦で勝ち残っており、両タイトルを取れば、新条件に当てはまり、八段へ昇段できることになる。

   果たして、師匠と弟子とでどちらが先に八段へ昇段するのか。師匠の見立てが当たるかどうかは予断を許さないようだ。

   今回の昇段条件改定については、日本将棋連盟は「藤井の七段昇段と今回の規定改定は直接関係がないという」(スポニチ記事)と説明している。しかし、ツイッターには

「今このタイミングで変更して、(藤井七段と)関係ないですって、誰が信用すんねん」
「タイミング良すぎ」

   といった指摘が出ていた。

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