2024年 4月 26日 (金)

ラミレス監督が体現する「メジャー流コミュ力」 退団選手に自ら電話して...

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

非メジャー流は「覚悟」のコーチ人事

   選手批判同様にメジャーの監督がフロントを批判することは少ない。ラミレス監督もまた、この3年間、フロント批判を一切しなかった。それはオーナー、GMがすべきことと、自身のやるべきことの違いをしっかりと把握しているからである。

   また、メジャー監督にはマスコミの対応も求められる。試合前の記者会見は、地元テレビ局が生放送し、監督の一挙手一投足に注目が集まる。それだけに軽はずみな発言は出来ない。監督は常に自身の発言が選手に与える影響を考えながらコメントしている。

   ラミレス監督がシーズン終了後に「責任はすべて自分にある」と発言したのも、メジャー流のケジメだった。

   選手との接し方、マスコミ対応などメジャー流を貫く一方で、唯一、異なるスタイルを用いるのが現場スタッフ人事である。メジャーでは、監督に一部の現場スタッフの人事権が与えられ、1軍コーチの要に監督の腹心を置くのが常である。

   外国人監督が日本のチームの監督に就任した際には、必ずといっていいほど、外国人の腹心が入閣し、監督をサポートする。だが、ラミレス監督は同胞を起用せず、コーチ陣はすべて日本人である。それはコーチ陣との信頼関係を築くための手段でもある。

   メジャー球団で通訳の経験を持つ元球団職員は「メジャーでは、監督が就任するにあたって、監督が信頼するコーチやスコアラーを引き連れてくるのがひとつの習慣になっています。日本で監督をやったヒルマンやバレンタインもアメリカから腹心を呼び寄せている。ラミレス監督にはそれがない。かなり厳しい環境で監督をやっていると思います」とラミレス監督の覚悟について言及した。

   日本語、英語、スペイン語を駆使して選手とのコミュニケーションを図ってきたラミレス監督。勝負の年となる来季も「Tomorrow is another day」の精神を忘れずにメジャー流を貫く。

1 2
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中