2018年 12月 19日 (水)

ゴーン氏伝記漫画、中古市場で1万円!→買ってみたら思わぬ発見が...

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   あなたは知っているだろうか。あの日産前会長、カルロス・ゴーン容疑者が、かつて漫画の主人公になっていたことを――。

   時は2001年。ゴーン氏は日産で推し進めた「リバイバル」改革が軌道に乗り、まさに時の人となっていた。そんなゴーン氏の元に、ある申し出が届く。

「あなたのことを漫画にするという案があります。いかがでしょうか?」
  • 記者が購入した『カルロス・ゴーン物語』。あと領収書
    記者が購入した『カルロス・ゴーン物語』。あと領収書
  • 作中では、日産時代と過去のエピソードが交互に描かれる。右ページは日産で改革にまい進するゴーン氏、左ページは少年時代のゴーン氏
    作中では、日産時代と過去のエピソードが交互に描かれる。右ページは日産で改革にまい進するゴーン氏、左ページは少年時代のゴーン氏
  • 青年時代のゴーン氏。なかなかのイケメン
    青年時代のゴーン氏。なかなかのイケメン
  • 夫人へのプロポーズシーン。なお、その後はご存じの通り
    夫人へのプロポーズシーン。なお、その後はご存じの通り

仏ル・モンドも取り上げた

   「あとがき」によれば、ゴーン氏は一瞬驚きの表情を見せた。しかしすぐに、「それは面白そうだ。日本で漫画の人気が高いのは知っている」と快諾したという。

   そうして生まれたのが、漫画『カルロス・ゴーン物語』だ。小学館の青年コミック誌「ビッグコミックスペリオール」で短期連載され、2002年に単行本化された。

   それから16年。ご存じの通り、ゴーン氏は今や「容疑者」に。そんな中で、海外メディアを中心に、本作への注目が高まっている。たとえば仏ル・モンド(ウェブ版)は、

カルロス・ゴーンがマンガの主人公だったころ」(2018年11月20日)

のタイトルで、漫画の内容や当時の反響などを紹介した。このほか、英BBC、米ブルームバーグなど、ゴーン氏逮捕を報じた少なくない記事が、「マンガ」の存在に触れている。ゴーン氏の存在の大きさを示す、そしていかにも「日本らしい」現象として、おそらくは海外メディアの目には映るのだろう。一方、日本メディアではいまのところ、ほとんど言及が見られない。

   いったいどんな漫画なのだろうか。

どこにも売っていない!

   せっかくだから買ってみよう――とネットで検索してみると、Amazonのマーケットプレイスで中古本が出品されているのを発見した。ところがその値段は、最も安いもので9696円!

   いやいや、いくらなんでも――と別のサイトを検索してみる。ブックオフ・オンラインなら、198円だ。ところが、肝心の在庫がない。ほかの通販サイトも同じだ。商品ページは存在しても、取り扱いがないのである。

   考えてみれば当たり前だ。なにしろ16年前の漫画である。当然ながら絶版だ。部数もそれほど多くはなかっただろう。「マニア」に受けるような本でもない。こういう本ほど、後から手に入れようとすると難しいのだ。以前記者は、「舛添要一 朝までファミコン」で同じような苦労をしたが、まったく同じパターンである。

   もはや残っているルートは、約1万円のAmazonだけ。経費で落ちるだろうか。たぶん落ちないだろうなあ。「『カルロス・ゴーン物語』を1万円で買いました!」とか、絶対怒られるもんなあ――と思いつつ、自腹覚悟でポチることとした。

無免許運転のエピソードも

   数日後、記者の手元に『カルロス・ゴーン物語』が届いた。

   ハードカバー仕立てで、表紙には貫禄たっぷりのゴーン氏が描かれている。なかなか高級感ある装丁だ。「THE TRUE STORY OF CARLOS GHOSN」の英題とともに、

「企業再生の答がここにある!!」

という力強い惹句が記されている。

   さて、内容だ。タイトルの通り、少年時代から始まり、経営者として日産再建にひとまずの成功を収めるまでの半生が、数々のユニークなエピソードを交えて描かれている。同時期に刊行され、ベストセラーになった自著『ルネッサンス』(ダイヤモンド社、2001年)と比べると、ミシュラン入社までの青春時代の比重が大きいのが特徴的だ。特に少年時代については、ひそかに無免許で親の車を運転したり、クラクションの音だけで車種を当てたり、といったカーマニアぶりがなかなかアツい。

   また、妻のリタ氏との出会い、そして彼女の献身的な愛情もたっぷりと。そのリタ氏はすでに離婚し、「週刊文春」などにさんざんゴーン氏批判を口にしているのだが――。

作者があのカルト的名作の人だった

   基本的には、ゴーン氏は当時のパブリックイメージ通り、明晰かつ現場も大切にする、パワフルで有能なリーダーとして描写されている。同時に、時には迷い、また悩む「人間くささ」も演出される。要するに、いかにも「マンガ的」なヒーローだ。

   というわけで、(1万円の価値があるかは別にして)漫画としては面白い『カルロス・ゴーン物語』。ゴーン氏に取材して原作を手掛けたのは、フリーライターの富樫ヨーコさん。そして作画は、戸田尚伸さん。なんと、「週刊少年ジャンプ」に連載された「惑星をつぐ者」の作者である。短期連載で終わったが、ジャンプの「隠れた名作」としてしばしば名が挙がるカルト的タイトルだ。プレミアがついていたのは、もしかしたらこっちのせいかもしれない。

   というわけでこの漫画、経費で落ちませんでしょうか。

(J-CASTニュース編集部 竹内 翔)

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