2020年 12月 2日 (水)

「高校ボクシング不正」は氷山の一角か 野球、陸上...問われる運動部の指導体制

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高校野球は投手の球数、陸上では鉄剤注射に警鐘が

   甲子園大会が開催されるたびに論争を巻き起こす高校球児の球数問題。勝利至上主義における弊害という声が上がり続ける中、これまで改善されることはなかったが昨年、新潟県高校野球連盟が、投手の投球数に関して制限を設けた。1試合につき1人100球までとするもので、公式戦では全国初の試み。杵鞭(きねむち)義孝・県高野連専務理事は、この制度を導入する理由を「県内大会に限るが複数投手の育成、障害予防が狙い」と説明した。

   投手の投球数については、昨夏の甲子園大会でも大きな話題となった。秋田・金足農高の吉田輝星投手(18)=現日本ハム=が決勝までの6試合で投じたのは881球で、秋田大会を合わせると1517球にのぼった。将来を案ずるファンや、プロ野球関係者から批判の声が多く寄せられ、金足農高ブームも相まって社会問題化した。

   また、陸上においては昨年末、高校駅伝部の一部指導者が、「貧血治療」を理由に日本陸上競技連盟が危険性を警告している鉄剤注射を生徒に打たせていたことが判明。医療行為である鉄剤注射はドーピング行為には当たらないものの、血中で酸素を運ぶヘモグロビンを増やして持久力向上の効果が見込める。その反面、過剰に投与した場合、内臓に悪影響を与える恐れがあり、高校時代に鉄剤注射をした選手が大学進学後に体調を崩すケースも見られるという。

   少子化により、高校の運動部は十分な部員を確保できず、存続問題など厳しい状況に直面している。部を存続させるためには学校から結果が求められ、一部の指導者は本来の学校教育の理念から遠ざかり、勝利至上主義へと傾く。今回のボクシング部の問題に限らず、近年、高校の運動部に端を発する様々な問題が山積しており、指導者の資質が問われる。

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