2024年 5月 4日 (土)

ドラッグストア躍進もついに「壁」?サンドラッグ苦戦が意味するものとは

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百貨店を超え、コンビニを射程に入れたが...

   これに先立つ2月8日にサンドラッグが発表したのが2019年3月期の業績下方修正。従来予想では、純利益は前期比7.3%増の266億円と、29期連続で過去最高を更新するとしてきたが、天候不順や新規出店の遅れなどを理由に4.0%減の238億円に下方修正し、記録ストップを見込んだ。

   このころから証券会社による目標株価の引き下げが目立つようになり、株価下落に拍車がかかっていた。SMBC日興証券が「投資評価の格下げ」を朝方に配信した4月8日には終値が3000円の大台を割り込み、9日には一時2920円と約4年ぶりの安値をつけ、その後も反転の兆しが見えない展開となっている。

   ドラッグストア業界は加工食品や日用品の価格を格安に設定して集客し、利益率の高い医薬品や化粧品で儲けるビジネスモデルで店舗数、売上高を伸ばしてきた。業界としての売上高は2016年度に百貨店を超え、コンビニを追うところまで成長した。

   しかし、これまで売り上げを支えてきた訪日中国人も、中国で転売することを目的として日本で商品を買うことへの規制が昨年来、強まっていて頭打ちが見込まれる。各社の競争もますます激化する。サンドラッグの苦戦は、こうしたドラッグストア業界全体の成長の「踊り場」を反映したものなのか。

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