2019年 5月 22日 (水)

令和の甲子園から「丸刈り」は消える? 高野連も「強制一切ない」、変わる髪型事情

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   新元号「令和」元年が、間もなくに迫った。

   今夏(2019年)の高校野球は、令和初の開催となるわけだが、今、ネット上で物議をかもしているテーマがある。高校球児の「丸刈り」は、新時代になっても継承されていくのだろうか...? という話である。

  • 令和という新時代を迎える今後、高校球児の「丸刈り」はどうなるのか?
    令和という新時代を迎える今後、高校球児の「丸刈り」はどうなるのか?

創設当時は「野球道」という考え方が

   高校野球(当時は別名)第1回大会は、1915年(大正4年)、現在の甲子園球場ではなく、大阪府の豊中グラウンドで行われた。令和元年の夏は、101回大会となる。

   この間、大正、昭和、そして平成と、高校球児と言えば「丸刈り」が当たり前だった。しかし、「令和」を迎えようとする今、高校球児の「丸刈り」について、さまざまな議論が巻き起こっている。「いつまで丸刈り?」「長髪じゃ、ダメなの?」。この件について、日本高校野球連盟(=高野連、大阪市西区)の竹中雅彦事務局長に話を聞いた。

   竹中事務局長によると、

「1915年頃は、『武道(剣道、柔道、相撲等)』と同じで『野球道』という考え方だったんですね。いわゆる『武士道』に近い考え方です。また当時は、第1次世界大戦が勃発した時期。日本はまだ、物資も乏しく、衛生面でも問題を抱えていましたから、必然的に多くの男の子は『丸刈り』となっていたようです」

   加えて、当時の旧日本軍、特に陸軍では、丸刈りが基本。その影響もあって、戦前の日本の若者にとっては、丸刈りが当たり前だった。

   しかし、それは大正、昭和の話。一般の中学生や高校生の間では「丸刈り」はむしろ珍しくなり、野球に対する見方も変わりつつある今、高校球児の「丸刈り」について、議論が起こるのも理解できる。

   まずは「丸刈り」は強制なのか? という話だ。

あくまで学校の自主性、しかし炎天下で帽子の中が蒸れると...

   竹中事務局長は、

「高野連の規定では、そういうこと(丸刈り)を強制する、ということは一切ありません。それぞれの学校、監督や部長先生の指導に委ねられています。新潟県の強豪・新潟明訓は最近、『髪型は本人の自由』ということで、話題を集めていると聞いています」

   日本の高校スポーツ界では、長らく野球部員数がトップをキープしてきた。ところが近年では、サッカー部員数に抜かれた...というデータもある。中学生までは部活やリトルリーグで活躍した選手で、強豪校にスカウトされても「丸刈りはちょっと...」という理由で、入部を断念するケースもあるようだ。

   一方で、竹中事務局長は、

「夏は、炎天下での試合となります。いくら帽子をかぶっていても、中が蒸れてしまうと...ということも考えられます。監督や部長は、高校野球経験者の方が多数、いらっしゃるので、そのあたりの『経験値』として『丸刈り』を推奨している学校もあるようですね」

   ネット上でも、賛否両論だ。

   まず「丸刈り」賛成派は、

「丸刈りでエエがな♪ 長髪のヤツは九割九分 下手クソやわ 丸刈りがイヤで辞めるようなヤツらはプロには100%なれへんわ」

   一方、異議を唱える意見としては、

「高校野球、部活動での強制的な丸刈りには反対です。個人的に丸刈りにしたい人はそれで良いと考えます。丸刈りが嫌で高校では野球部に入りたくない、そんな生徒が意外と多いと思います。」

   また、

「丸刈りにしようがしまいがどっちでもいいけど髪の毛伸ばして帽子被っていると蒸れそう」

といった声も聞かれた。

他の競技はどうなの?

   かくいう記者は、長年、ラグビーに携わってきた。ラグビーの場合、一部の高校では「丸刈り」もあったが、基本的には「長髪OK」だった。理由は、スポーツの特性だ。ラグビーの場合、タックルしたり、されたり、スクラムやブレイクダウン(接点で相手とボールを奪い合うプレー)といったことが頻発する。高校生以下の場合は、ヘッドギア(頭を保護する防具)の着用が義務付けられている。

   もともと、頭髪が生える意味とは「大事な部分を守る」ということ。つまり、頭を強打した場合でも、髪の毛が多少のクッション的役割を担ってくれるからだ。これを丸刈りにし、頭を打とうものなら、事故につながる可能性も出てくる...ということも考えられる。

   私見だが「個々人の自主性に任せるのが一番」ではないか。夏は短く、冬は少し長く...といった工夫があったっていい。あくまで「最高のプレー」をするため、自分で創意工夫していくことこそが「より考えられるプレーヤー」となり、さらなる高みに上って行けるのではないだろうか。

(J-CASTニュース編集部 山田大介)

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