2024年 4月 25日 (木)

れいわ舩後・木村氏は「フロンティア」 自民・武井氏が「重度訪問介護」費用負担を評価する理由

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武井議員「党派を超えて院としても国としても非常に重要」

   一連のツイートの背景には、どんな思いがあったのだろう。J-CASTニュースは8月2日、都内で武井議員に改めて話を聞いた。

「お2人が議員になったことは憲政史上、大変すばらしい。党派を超えて院としても国としても非常に重要です。重度訪問介護の件などさまざまな課題はありますが、できるだけ環境の変わらない形で活動していただき、その中で課題を1つ1つ改めていけばいい」

   武井議員は、ALSを患う友人を数カ月前亡くしたという。

「どれだけ心が強いのかなと思いました。自分がALSと診断を受けたら、どういうふうに思うんだろうなと。舩後さんのような方が選挙に出て当選して、議員活動を始める。それだけでも本当にすばらしい」

   一方で、参院の費用負担を非難した「維新」の2氏には、次のように提言した。

「彼らが『保守政治家』であれば、こういう方の新しい一歩を温かく見守ることはお金の浪費とも思わないでしょう。ネットは社会を分断してしまうので、政治家は煽るようなことをしちゃいけない。これを言えば、どういうふうに人が感じるかまで思いを致して、発言しなきゃいけない。自分たちのなかでは当たり前なことでも、違う立場の人、障害やハンディキャップがある人、外国にいる人が見たらどう思うのか、どう影響を与えるのかを考えなきゃいけない。その人の歩みに思いを致せない政治は、少なくともわたしの思う懐深い『保守』ではないです」

   「保守政治」の在り方について、武井氏は次のように述べた。

「保守政治は温かく見守る、でっかい客船みたいなものです。人間は完璧ではない。誰だって負の感情や、鬱積したものもあるが、われわれ与党の政治家が劣情を煽るようなことは厳に慎まなきゃいかんのですよ。自分も不完全な人間だし、いつ、どういうハンディを負うかもわからないじゃないですか。社会は不条理なことだらけで、そういう中でもあらゆる人が日本に生きてよかったなと思えるようであってほしい」

   「通勤中」に重度訪問介護による公的介助を受けられないことを問題視する意見もある。

「議員活動は特殊ですから、前向きに『通勤の定義』について議論していくことは非常に大事です。最終的に議論が決まれば、それに従うことも極めて常識的だと思いますから。障害者の権利条約との関係なども加味したうえで、じっくり議論をしていくことはいい。ただ、(障害者総合支援)法が想像だにしていなかったことが起こった自体、お2人が議員になったことは価値があるんです」

   舩後・木村氏は参院だが、武井氏の所属する衆院の「バリアフリー化」については、どう考えているのか。

「シミュレーションはやっておく必要がある。ALS、脳性麻痺以外の障害の方が来られるかもしれない。参議院の取り組みをよく研究して、もしそういう方が衆議院で議員活動を始めることがあれば、その知見もしっかり生かして対応していくことでいいんじゃないかと」

   政治家のあるべき姿についても聞いてみた。

「あんなにハンディを負った人が国会議員になった。どれだけ覚悟を持った、すごいことなのかと。少なくとも政治家であれば、それだけで無条件にすばらしいと思うでしょう。新しい道を開く人に、敬意を表さない社会に発展なんかない。彼らはフロンティアなんですよ。そういうことをもっと大事にしてあげる社会に政治家はしなきゃいけない」

(J-CASTニュース編集部 田中美知生)

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