茂木健一郎、脳科学の立場からの「ドラッグ論」 「工夫、行動、努力が中抜きにされてしまう」
2019.11.19 13:02
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「意識の謎については貢献がない」
また、茂木さんは記事の後半では、違法薬物を使っても人類社会には何らプラスの要素が無いと説明した上で、
「世界各地に自然の中にある植物などのドラッグがあって、人々はそれを使ってトリップして、不思議な体験や世界観を報告してきたが、今までの履歴(track record)を見ると、その結果画期的に新しいこの宇宙や人間の精神に関わる理論ができたということもない。とりわけ、意識の謎については貢献がない」
と結論付けている。
茂木さんは2016年にも、「ぼく自身はドラッグはポリシーとして一切やらないけど」と同様の立場を言明しつつ、「日本のドラッグに対する断罪のやり方は、異常」「メディアも駄目。刑法でなく、公衆衛生的アプローチをすべきです」との持論をツイッターで展開。フォロワーらからは、「今までなんとなくモヤモヤ感じていたことが、茂木さんの説明でスッキリ」「茂木さんならでは、タメになる視点」といった反響があった。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)