2024年 4月 26日 (金)

代替肉が「定番」になる日、意外と近い?

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「培養肉」めぐる動きも

   植物由来とは別に「培養肉」も代替肉のひとつだ。牛や豚など動物から採取した細胞を特殊な液体に浸して人工的に培養して増やすもので、家畜にえさを食べさせて肥育するのに比べ、効率的で環境負荷も少ないとされる。2013年にオランダの研究者が培養ミンチ肉による世界初のハンバーガーを試作して話題になり、これ以降、世界で研究が加速している。日本でも2019年に日清食品と東大が世界で初めてサイコロステーキ状の牛の筋組織作りに成功。東京女子医科大と早稲田大の共同研究では、培養した牛の細胞で作った膜を重ねてハムそっくりに仕上げている。ベンチャー企業のインテグリカルチャー(東京)は、2019年夏に世界初の培養フォアグラの試作成功を発表、2023年の市販を目指している。

   なぜ今代替肉なのか。

   まず、食糧問題だ。国連の予測では世界の人口は2019年の約77億人から2050年には97億人に増える見込み。現状でも途上国では食糧を十分に得られず、温暖化による天候不順がこれに拍車をかけている。ところが、肉など畜産物の生産には、その何倍もの飼料穀物を家畜に与える必要がある。1キロの畜産品の生産に必要な穀物は牛で11キロ、豚7キロ、鶏肉4キロ、鶏卵3キロ(日本における飼養方法を基にしたトウモロコシ換算により農林水産省試算)。生活水準が上がれば肉の消費は増え、農林水産政策研究所によると、世界の1人当たりの年間肉類消費量は2015~17年の平均38.1キロが、28年には40.5キロになると見込まれている。今後の人口増と相まって、食糧不足は加速度的に深刻化すると懸念されている。

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