2020年 10月 31日 (土)

中国が重苦しく見守る「東京五輪延期」 コロナ危機より大きな経済損失の可能性

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北京冬季五輪への広告減少も

   東京五輪の延期は、中国人アスリートの訓練にも大きな影響を与えている。

   プロのアスリートは、五輪でのチャンピオンを目指してここまで訓練を重ねてきた。1年延長となると、アスリートの人選、新しい訓練計画も必要となる。4月15日に中国・国家体育総局が会議を開き、対策を専門家などに聞いた。首都体育学院の鐘秉樞学長はアスリートの精神状態を心配して発言した。

「専門的な心理コンサルが必要となってくる。とりあえず2週間か1カ月の休みを取ってみたらどうか」

   温州大学スポーツ専門の易剣東教授はむしろコロナ禍が長引き、

「東京五輪は完全な形で開かれない場合、代表団の縮小なども今から考えるべきではないか」

と心配している。

   一方、2021年の北京冬季五輪の主催者も大きな懸念を抱く。もともと東京五輪の2年後に開催されるはずの北京冬季五輪に出す予定だったスポンサーの五輪関連のコマーシャルが、1年しか間がない場合、企業の北京向けの広告関連予算が減少するのではないかというのだ。

   4月6日のSohuニュースは、2022年2月4日から開会する冬季北京五輪は、東京夏季五輪との間隔が、550日間から180日間に短縮された結果として、「観客はもう冬季五輪にはあまり興味を持たず、スポンサーも年間の予算を考えて、あまり冬季五輪にはコマーシャルを出さなくなるのではないか」と指摘した。

   東京五輪の1年延期は、コロナから回復しつつある中国にとって、実に重苦しい決定となっている。

(在北京ジャーナリスト 陳言)

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