中国の「香港国家安全維持法」の成立を受け、2020年7月1日発売の産経新聞の1面が異様なものになっているとしてインターネット上で話題となっている。「2020年6月30日、香港は暗黒時代に入った」6月30日に香港国家安全維持法が成立し、施行された。NHKNEWSWEBは、この法律の施行により「香港では、中国共産党や政府に批判的な政治活動や言論活動は、事実上、封じ込められることになります」と7月1日の朝に報じた。法の成立に関する報道で今回話題となっているのは、産経新聞の1面上段。3段分のスペースを使い、黒く塗りつぶされた背景に白字で書かれた一文は「香港は死んだ」という見出しで始まる。記者は法の成立について「目に見えない、中国の戦車部隊が静かに香港に進駐した」「香港国家安全維持法という濁流に香港がのみ込まれようとしているのだ」などといった表現をし、「2020年6月30日、香港は暗黒時代に入った」と結んでいる。「産経の一面怖い」この記事に対し、ツイッター上では「産経の一面怖い」「タイトルが恐怖を物語っています」「1面凄いな 罪と罰か何かの始まりか?的な紙面づくり」「黒背景を紙面全幅で使うって、終戦関連企画でも見たことがない」など、異例の紙面構成に驚きをみせる声が相次いだ。なお、香港警察は1日午後、国家安全維持法に違反した疑いで初の逮捕者が出たと発表している。