2024年 4月 25日 (木)

医師らのストにエール 「コロナ減収でボーナスカット」に「国は支援を」

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「労組の要求は承知しているが、ボーナスのことはコメントしない」

   労組の執行委員長が組合員にあてたストの指示書では、「なぜ、『コロナ減収』の補填に労働者の賃金がつぎ込まれなければならないのか」と不満を訴え、「われわれは、もうこれ以上我慢し、『仕方ない』と受け入れることは出来ない! 」と決意をつづっている。

   ストでは、20人ぐらいの支援者も集まって、船橋市や千葉県にも申し入れを行った。県に対しては、病院労働者への一律10万円の独自給付や病院の減収補填などコロナ禍に対応できるような環境整備を求めている。同時に、記者会見も行ったが、告知が遅かったこともあってか、1社だけしか参加しなかったという。

   ストの様子を伝えるフェイスブックのコメント欄には、「応援します!頑張ってください」「国を動かす力にもなります!」などとエールが相次ぎ、労組側も、1つ1つお礼の返信をしていた。

   船橋二和病院を運営する千葉県勤労者医療協会は7月13日、「労組から要求が出ていることは、承知しています。しかし、ボーナスについては、コメントしていません」と担当者がJ-CASTニュースの取材に答えた。

   ただ、70人退職とされたことについては、定年退職やグループ内での移籍も含まれていると説明した。病棟閉鎖についても、複合的な理由があり、退職者が多かったからとは一概に言えないとしている。労組は複数あり、ストをしたのはそのうちの1つという。

   NHKなどの報道によると、コロナ禍で医療機関の受診控えが相次ぐなどしており、日本医療労働組合連合会の調べで、夏のボーナスを前年より引き下げた加盟医療機関が3割にも上った。また、2つの医療機関でボーナスゼロの報告があり、そのうち東京女子医大病院は、看護師400人以上が退職を希望していたという。

   こうした状況について、ツイッター上などでは、「医療スタッフの善意におんぶに抱っこで甘えていたら、いつかは先細る結果になる」「現場を離れる医療関係者が続出したら、それこそが医療崩壊につながりかねない」「国が何らかの補償をしないと、他の病院でもストが起きると思う」といった意見が出ている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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