2024年 4月 24日 (水)

「止めたのだから『ナイスキーパー!』で良いんじゃないか」 日本がGKを育てるために、何が必要なのだろう

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「『ミス』してもその後の『リカバー』」が評価されたドイツ

   加えて、メディアにおける評価の仕方も重要だという。GK大国ドイツでのGKの見方を引き合いに、こう話している。

「ドイツ・ブンデスリーガがYouTubeで、10~19年のベストセーブトップ10をまとめた動画を公開していますが、その選定は興味深かったです。3位に入ったボルシアMGのヤン・ゾマーのセーブは、シュートを自分の股の間に後逸してしまったボールを、ゴールラインギリギリでもう一度反応してキャッチしたものです。つまり、『ミス』してもその後の『リカバー』の素晴らしさが評価されたのです。ドイツの評価基準は『減点方式』でなく『加点方式』のような、ポジティブな印象を受けました。

GKのプレーはミスが分かりやすく、失点すればGKに過失がなくても叩かれるなどして、本人は責任を感じます。孤独感とも戦っています。選手もGKコーチも精神的に負荷がかかり、体調を崩すこともあります。叱咤すべきプレーは当然ありますが、そればかりでは選手は『ミスしないように』と消極的になります。良いプレーは良いとしっかり称賛する。それによってモチベーションが喚起され、ミスを恐れず積極的かつ躍動感あふれるプレーができるようになっていき、引いてはレベルアップにつながるのではないでしょうか」(山野氏)

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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