2024年 4月 19日 (金)

「成人式には行かないで」専門家が警鐘 都会から田舎にコロナ持ち込まれるリスク

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式典後の行動が感染拡大につながる恐れ

   岩田健太郎教授は2021年1月10日、「成人式には行かないで」と題したブログ記事で、若者にとって新型コロナウイルスは「ほとんど『ただの風邪』」だが、「皆さんのご両親や、祖父母の方々は違います」と綴り、こう続けた。

「想像してみてください。もし、みなさんのご両親やおじいさん、おばあさんが『あなたが』持ち込んだウイルスのために病気になってしまったら。それが理由で長くて苦しい重症治療を受け、場合によっては死んでしまったら。それがもし、成人式がきっかけになったものであったならば。
ぼくだったら、そんな体験をしたら悔やんでも悔やみきれないことでしょう」

   ただ、岩田教授が訴えるのは「成人式そのものの感染リスクが高い」という点ではないようだ。

   岩田教授は、自身が人口1万人に満たない町で育ったという。こうした場所では新型コロナウイルス感染症はほとんど流行せず、「周りに人がいないので、多くの場合はマスクすら不要」だとする。

   しかし、人口が少ない町の若者の多くは進学や就職で都市に出ており、成人式のために帰省してくるという。たとえ式典での感染対策が徹底されていても、その後の行動が感染拡大につながる可能性があると指摘する。

「『久しぶりにあったんだから、ちょっと飲みに行かないか』という話になるかもしれません。もう、お酒も飲めるんだし。居酒屋じゃなくたって、友達のうちに集まることだってできるでしょう。久しぶりの旧友にあえば気も休まります。それでなくても、この1年は気が休まらなかった1年だったのですから。大声で近況を知らせ合う、ということも十分にありそうなことです。昔からの友達に会えば、ハメを外したくなるのが人情です。
そうやって都会から持ち込まれたウイルスが田舎で広がります」

   医師の木下喬弘(手を洗う救急医taka)さんは1月10日、「儀式としての成人式そのものがリスクが高いとはどうしても思えないです」と、次のようにツイートした。

「マスクをして記念に写真を撮って解散すればなんの問題もないと思うのですが。
行動変容をお願いするのなら、その後の飲み会を控えてもらうべきなのでは?
新成人を一律に信用しない態度で若い人に共感が得られるでしょうか」

   しかし、

「ただ、一点『帰省がリスク』ということには疑いの余地がないので、これが中止が避けがたい理由なのであれば、致し方ないと思います」

とも述べている。

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