2024年 4月 26日 (金)

「大丈夫だ問題ない」大流行に「罪悪感しかない」 伝説のゲーム「エルシャダイ」生みの親の「懺悔」

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10年超の大反響、「罪悪感」もある

   このように10年以上もセリフが愛され続けていることについて、竹安さんはどう感じているのだろうか。竹安さんは、「申し訳ないな......スミマセンと思っています」と意外な心境を吐露する。

「本当は世の中が、ポジティブになれば良いと思って考えたのですが、肝心のゲームが、リーマンショックの影響でスタジオ閉鎖し100%の完成度で出せなかったため、ストーリー未完とクレームが殺到しました。
そのため今では、『大丈夫だ問題ない』=『大丈夫じゃない事』という、笑いになっています。
本当は頑張っている人が使う言葉を、逆にしてしまったことは罪悪感しかないですね」

   「大丈夫だ問題ない」が、一種の"死亡フラグ"となってしまったことに罪悪感があるようだ。しかし竹安さんは止まらない。

「僕にできる懺悔として、あえて笑われ続けようと、エルシャダイの世界は作り続けています。うまくいけば、しつこい人っていつか笑えなくなりますからね。それは今から何万年先になるかもしれませんが。
キリストも十字架にかけられた時は、権力者(現ネット民)にはきっと笑われていたと思いますし、絶望を突き進むという生き方がいずれ笑えなくなれば『ふっふっふ、それは私にとって昨日の出来事だ』と言ってみたいですね」
昨日の出来事だと言いたい(c)crim
昨日の出来事だと言いたい(c)crim

   「エルシャダイ」発売元のイグニッション・エンターテイメントは、竹安さんの会社crimに、同作に関連する権利全てを譲渡している。そして竹安さんは現在、ゲームプラットフォーム「Steam」で、同作の完全再現版を発売するために準備を進めている。

「この夏にエルシャダイSteam版を発売予定です。
ゲームはPS3、xbox版の完全再現、当時一番問題だったストーリー補完として、クリアした時に、その後の物語『ルシフェルの堕天』という小説が付属しています。
挿絵が50枚くらいはあるかな?、すごく充実しているので読みやすいと思います」

    アートブックやサウンドトラックもSteamで発売予定だ。発売日などは決まり次第、竹安さんのアカウントで公開される。

この夏にエルシャダイSteam版を発売予定(c)crim
この夏にエルシャダイSteam版を発売予定(c)crim

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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