2024年 4月 20日 (土)

「感銘を受けた」カズレーザーも驚き 持続可能な「ミドリムシ燃料」でフライト成功...課題は価格

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

「タニマチ、支援してくれる人が、必ずテクノロジーのイノベーションには必要」

   ユーグレナ社によると、SAFによるフライト実績は全世界で34万回を超えるが、国産SAFによる民間フライトは今回が5例目。この事例の少なさがコスト高にもつながっている。

   フィンランドのネステ社のプラントでは廃油を原料に年に240万キロリットルのバイオ燃料を製造でき、販売価格は1リットル200キロ以下。これに対して、ユーグレナ社が横浜市内に持つ実証プラントでは年に125キロリットルしか製造できず、製造コストは1リットル1万円だ。

   ユーグレナ社の出雲充社長は、

「これを1000~2000倍大きい工場にしたら、必ず価格は1リットル100円とか200円とか、今皆さんが使っているのと同じような、常識的な価格にできる」

と話す。「そのために必要な技術が一気通貫で出来上がった」として、「これを安くすることは、本当に、そんなに難しくないので、自信がある」と意気込んだ。

   千葉さんらが所有するホンダジェットは、21年秋に一般向けのチャーターフライトのサービスを始める。その際に、これまでの燃料とユーグレナ社製の燃料を選べるようになる。千葉さんは

「どの製品でも大量生産したら安くなる。でも、少量は高い。でも、少量で高いところで買ってくれるユーザーがいるから大量生産に結びつく」
「(開発段階から事業化段階の間にある)『死の谷』を越えるためには、最初に製品を買って、ある意味のタニマチ、支援してくれる人が、必ずテクノロジーのイノベーションには必要だ」

などと話し、「ファーストペンギン」と呼ばれる、最初にリスクを取る人への期待を寄せた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

1 2
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中