TBS（東京都港区）は2022年1月19日にウェブ配信した記事「尾身会長『"オミ株"はテーブルの人数制限だけでは不十分』」について、「誤解を与える伝わり方をした」として、20日までに見出しを修正した。見出しで使われた「"オミ株"」という表現をめぐり、「尾身先生に失礼」などの批判が出ていた。現在は「"オミ株"」の部分が「オミクロン株」となっている。「尾身会長『"オミ株"はテーブルの人数制限だけでは不十分』」記事は、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長が19日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対する懸念を話したことを伝えたもの。尾身氏は、オミクロン株への感染対策をめぐり、「１グループ４人まで」というテーブルごとの人数制限だけでなく、店内の混雑を避けるべきだという見解を示したという。TBSは同日、この記事を「尾身会長『"オミ株"はテーブルの人数制限だけでは不十分』」という見出しで配信した。SNSでは「"オミ株"」という表現に対し、「尾身先生を揶揄した」と批判する声や、「尾身先生がオミ株と仰ったのですか？」「3文字を略す意図は？」という疑問の声が噴出した。これまでも「オミ株」と略していることがあったTBSは、20日朝10時までに見出しを「尾身会長『オミクロン株はテーブルの人数制限だけでは不十分』」と変更した。公式アカウントからは、もともとの見出しを付けた記事を紹介するツイートが削除された。なぜ見出しを変更したのか。J-CASTニュースの同日の取材に、TBSの広報担当者は次のように回答した。「ニュースのタイトルなどでは、字数の関係から、これまでも『オミクロン株』を『オミ株』と略して伝える場合がありましたが、今回は『尾身会長』と並記することで、誤解を与える伝わり方をした点を踏まえ、見出しを変更しました」実際にTBSでは、12日にも「ＷＨＯ欧州事務局オミ株『６～８週間で半数以上が感染』」、「ＷＨＯ諮問グループ『オミ株など新たな変異株にワクチン改良が必要か』」、19日には「ＷＨＯオミ株『一部でピークも・・・世界で広がり続けている』」という見出しの記事を配信していた。ただ、いずれも「オミ株」という表現で、今回のように「""」は付いていなかった。
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