2024年 4月 26日 (金)

「原価率」めぐる議論はなぜ噛み合わないのか 拡散ツイートから探るその理由

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原価の話がポジティブな行動につながることも

   こういった話がTwitterで何度もバズって販売価格への理解が深まってきたのか、最近では事情を知ってポジティブな行動に発展したエピソードも出てきています。

   あるユーザーは、ショートケーキなどの洋生菓子は原材料費の比率が高く、売れ残れば廃棄となるため、ケーキ屋さんは日持ちのする焼き菓子を並行して販売していかなければ利益が出にくいという話を聞いたとして、焼き菓子を意識的に買うようになった、と呟きました。

   価格の背景を知ることで、値段が高い・安いと不満をこぼすだけで終わらない傾向も見られるようになってきたようです。

<ケーキ屋さんが『洋生菓子は原価が高く、売れ残るとすぐ廃棄。我々は焼き菓子でしか粗利を稼げない』と言うのでこれからは焼き菓子も併せて買いたい - Togetter>

   Twitterで注目されやすい「原価と販売価格の話」とその反応について整理すると、次の3つとなります。

・販売価格には原材料費や仕入れ値以外に手間賃や諸経費が含まれていることが忘れられがち
・Twitterでは消費者側に伝わっていない事情を業者や専門家が説明することがある
・販売する側の事情を知り、ポジティブな行動に変わる傾向も出てきている

   販売価格はシビアに判断されがちですが、生産者や販売者の高い技術に見合ったもの、あるいは企業の経営努力による設定であることは、頭の片隅に置いておいてもいいのではないでしょうか。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド出張版」でした。次回もお楽しみに。

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