2024年 5月 4日 (土)

怪物・浅野翔吾は「右の吉田正尚」か 打率7割、OPS2.600と大爆発...「この世代では断トツです」

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   夏の甲子園はまだ大会途中だが、最も衝撃的な活躍を見せたのは高松商のスラッガー・浅野翔吾と言っていいだろう。

  • 吉田正尚(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
    吉田正尚(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
  • 吉田正尚(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

10打数7安打、3本塁打のインパクト

   1回戦の佐久長聖戦で2打席連続アーチを放つと、準々決勝の近江戦で猛打賞2打点の活躍。プロ注目の右腕・山田陽翔から初回に外角のスライダーを左翼線にはじき返す二塁打を放つと、3回1死一塁での2打席目は146キロの直球を豪快に振り抜いた。弾丸ライナーの打球は失速せずにバックスクリーンへ一直線。高校生離れした弾道に、マウンド上の山田も驚きの表情を浮かべていた。

   5回の3打席目も低めのツーシームを捉えて左前打。山田も抑える術がなかった。2点ビハインドの7回1死一、二塁の4打席目は申告敬遠を決断し、スタンドがどよめいた。試合は惜しくも高松商が6-7で敗れ、52年ぶりの同校ベスト4には届かなかったが、その活躍は凄まじかった。

   今大会通算10打数7安打、3本塁打をマーク。打率は7割、出塁率と長打率を足したOPSは2.600を記録した。試合後にプロ志望届の提出を明言したという。身長171センチと小柄な部類に入るが、高校通算67本塁打とパンチ力があり、足も速い。

「首位打者争いの常連になる可能性を秘めている」

   アマチュア担当のスポーツ紙記者は

「右の強打者は稀少価値がある。この世代では浅野が断トツだと思います。ドラフト1位で複数球団が競合するでしょう。左右で違うが、オリックスの吉田正尚にタイプが近いと思います。パワーがフォーカスされますが、ミート能力も非常に高い。バットコントロールが巧く、将来は首位打者争いの常連になる可能性を秘めている」

と期待を込める。

   広い甲子園で広角に豪快なアーチを放った浅野だが、振り回すタイプではない。選球眼に優れ、ストライクからボール球になる変化球もきっちり見逃す。金属バットは芯を外しても上半身の力で打球が飛ぶが、木製バットのプロでは対応できない。過去に高校を代表するスラッガーがプロの世界で活躍できずに消えたケースが少なくないが、浅野は下半身主導で芯に当てる能力が高い。プロ入り後も早い時期に頭角を現すだろう。

   中日、楽天など右のスラッガーを渇望する球団は多い。ドラフトで浅野の動向が注目される。(中町顕吾)

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