2024年 4月 27日 (土)

岐阜県の水難事故Q&Aが「超力作」「強い意志を感じる」と再注目 危険訴え続けた作成者の思い

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

   ライフジャケットが絶対に必要です。川を甘く見ると重大な事故につながります――岐阜県庁公式サイト上に公開されている「水難事故等に関するQ&A(よくある質問)」が、「絶対に川を舐めるなという強い意志を感じる」などとツイッターで大きな注目を集めている。

   60もの一問一答で川に潜む危険を説明し、たとえ「多くの人がライフジャケットを着用せずに泳いでいる場所」や「歴代の先輩から受け継がれてきた川の遊び場」であっても、ライフジャケットは必要だと警鐘を鳴らす。

   J-CASTニュースは2022年8月25日、作成に携わった河川課の内田俊之さんに取材した。

  • 川の危険性を訴える岐阜県の掲示
    川の危険性を訴える岐阜県の掲示
  • 川の危険性を訴える岐阜県の掲示

「河川は自然そのものであり、安全は一切保証されていません」

   Q&A では、1問目から川の危険性を強く訴える。

「Q1.岐阜県内の河川で、安全に泳げる場所はありますか?
A1.ありません。河川は自然そのものであり、安全は一切保証されていません」

   続く質問では、川に近づく場合は最低限の装備としてライフジャケットを着用することを勧めている。そのうえで、具体的なシーンを想定した質問への回答も記している。

   例えばお盆の帰省に家族と河川敷でキャンプをする際、川遊びをする予定はないがライフジャケットは必要なのか。連休に彼女と河川敷でキャンプをする際、少しだけ川遊びをするかもしれないが泳ぐ予定はないのに、ライフジャケットは必要なのか。高校の仲間とバーベーキューのため河川敷に行く際、泳ぐつもりはなくてもライフジャケットは必要なのか。

   岐阜県は全てに「ライフジャケットが絶対に必要です。川を甘く見ると重大な事故につながります」と回答する。川で遊んだり泳いだりするつもりがなくとも、川底の藻によって滑り落ちたり、岩や流木で転んだりして、川に流されてしまうかもしれない。楽しかったはずのイベントが最悪の結果につながる可能性があるという。

   さらに「父はアユ釣りが趣味です。父の日に何をプレゼントすればいいですか?」という問いに対しては、次のように答える。

「ライフジャケットが良いと思います。
毎年、アユ釣り中の水難事故が多発しています。アユ釣りにはライフジャケットが絶対に必要です。ライフジャケットをプレゼントすれば、あなたがお父様を大切に思っていることがまっすぐ伝わると思います」
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中