人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターを描いた全日空（ANA）の特別デザイン機「鬼滅の刃じぇっと-参-」（ボーイング777-200ER型機）が2022年10月3日、国内線の定期便にお目見えした。ANAが21年12月に始めたタイアップ企画の一環で、特別デザイン機は3機目。1～2号機は中型機のボーイング767-300ER型機で、大型機が「鬼滅の刃」仕様になるのは初めてだ。10月1日に羽田空港で開かれたお披露目イベントでは、「鬼滅の刃」のキャラクターを演じる声優らが登場し、「これに乗ったら旅行も『全集中』できるのでは」とアピール。ANA執行役員の矢澤潤子氏は、水際対策の緩和に触れながら「世界中のお客様に、この鬼滅の刃ジェットで日本を旅行していただきたい」などとあいさつし、需要回復に期待を込めた。竈門炭治郎、宇随天元、煉獄杏寿郎が躍動する姿を描く特別機は機体を白地に塗装した上で、「デカール」と呼ばれるシール状のフィルムを貼り付けてキャラクターを描いた。イラストはアニメ制作会社「ufotable（ユーフォーテーブル）」が書き下ろし、機体左側は縦6.95メートル、横34.1メートルにわたって竈門炭治郎と宇随天元が躍動。右側には、炭治郎と煉獄杏寿郎が縦5.595メートル、横34.32メートルの大きさで登場している。2つあるエンジンにも、縦1.65メートル、横2メートルの大きさで鬼滅の刃のロゴが入った。使用したデカールは209枚にのぼる。機内では、胡蝶しのぶや竈門禰豆子の着物をイメージしたエプロンをつけて客室乗務員（CA）がサービスするほか、機内限定のヘッドレストカバーが乗客を出迎える。3キャラクターによるアナウンスも流れる。ANA矢澤氏は、「全国旅行支援」の再開が決まったことに言及しながら、「皆様がコロナ以前のように、制約なく気軽にいろいろなところに旅行できるよう、私たちとしてもしっかり準備を進めていきたい」などとあいさつ。「世界中のお客様に、この鬼滅の刃ジェットで日本を旅行していただきたい」特別デザイン機は国内線のみの運航だが、水際対策緩和によるインバウンド需要にも期待を寄せていた。「日本国内のファンの皆様に加え、これからは日本の文化、日本の旅行をお楽しみいただく世界中のお客様に、この鬼滅の刃ジェットで日本を旅行していただきたい」発表会には、機体に描かれたキャラクターを演じた声優3人も、飛行機の入口にサインを書きながら登場。炭治郎を演じる花江夏樹さんは、「本当におしゃれでかっこよくて、これに乗ったら旅行も『全集中』できるのでは」と話し、招待されたファンをわかせていた。「鬼滅の刃じぇっと-参-」は10月16日まで固定スケジュールで運航予定。羽田と福岡、伊丹、新千歳をそれぞれ1日1往復する。その後はスケジュールを固定せず、全国の国内線で運航予定だ。（J-CASTニュース編集部 工藤博司）
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