2024年 5月 7日 (火)

井上尚弥「4団体王座統一&転級」でバンタム級戦線は? 識者が後継者に期待する2人の日本人

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「武居は少しキャリアを積んでいけば十分に世界に通用する」

   モロニーは2度の世界タイトル挑戦の経験がありいずれも敗れている。18年10月の世界初挑戦ではIBF世界バンタム級王者ロドリゲスに判定負け。20年10月の2度目の挑戦では井上に7回KO負けを喫した。プロキャリアでの敗戦は世界戦での2敗のみで、通算25勝(19KO)2敗と高いKO率を誇る。

   井上が転級した場合、バンタム級の世界地図が大きく変わると予想される中、金平氏は将来的に井上の後継者として期待する日本人2選手の名を挙げた。

   1人目は井上と同じ大橋ジムに所属する武居由樹(26)だ。武居はK-1からボクシングに転向し、21年3月のプロデビュー以来5連続KOをマーク。今年8月には東洋太平洋スーパーバンタム級王座を獲得し、スーパーバンタム級で世界ランクに入った。同門の井上が転級した際には階級をバンタム級に下げるプランもある。

   金平氏は「もう少しキャリアがほしい。どうしても費やしたラウンドが少ないので」と指摘し、「K-1からの転向組で期待も高い。おそらくジムでは井上選手に続くくらいの良い練習をしているのでしょうから、大橋会長は『ポスト井上』として期待していると思います。実績のある選手と内容のある試合をして少しキャリアを積んでいけば十分に世界に通用すると思います」と語った。

   そして2人目に挙げたのが元WBO世界フライ級王者・中谷潤人(M.T、24)だ。中谷は20年11月に世界王座を獲得。王座を2度防衛後に返上し1階級上のスーパーフライ級に転級した。軽量級としては長身の172センチでサウスポースタイルから繰り出す左ストレートは破壊力抜群。プロ戦績は24勝全勝(18KO)。

「まだまだ先の話になるが、中谷選手がゆくゆくはバンタム級に上げる可能性はあると思います。中谷選手は体格的にもバンタム級でいけるでしょう。中谷選手はサウスポーでパンチを当てるのが非常にうまく目も良い。離れても接近しても澱みないコンビネーションを打つ。スタミナもあって懐が深くて相手にとってはやりにくい選手。中谷選手には期待していますが、超えなくてはならない壁は対戦の可能性がある井岡選手。井岡選手はボクシングが上手くて強い。この壁は相当高いと思っています」

   WBOは12月31日に行われるWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成、33)対WBA世界スーパーフライ級王者ジョシュア・フランコ(米国、27)の勝者に対して試合後180日以内に中谷と指名試合を行うことを義務付けた。これにより中谷が世界2階級制覇をかけて王者・井岡に挑戦する可能性が出てきた。

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