故ジャニー喜多川氏による性加害問題をめぐり、ジャニーズ事務所は2023年9月7日、東京都内のホテルで会見を開いた。これまでジャニーズ創業者一族がメディアに露出する機会はほとんどなかったが、今回は社長を辞任する藤島ジュリー景子氏が会見に臨んだ。J-CASTニュースは藤島氏に対し、なぜこれまでは一族がメディアに出て来なかったのか、今回はどうして参加したのか質した。「直接謝罪して皆様のご質問にお答えするべきだと判断」3月の英BBCによる報道で故ジャニー氏の性加害問題が話題になって以降、初の会見が開かれた。会見には、藤島氏、会見で新社長に就任すると発表された少年隊の東山紀之氏、元V6の井ノ原快彦氏、顧問弁護士の木目田裕氏の4人が登壇。ジャニー氏の性加害を事実と認めた。質疑応答では、マスメディアが故ジャニー氏の行いを報じてこなかった背景に忖度があったのではとの指摘も寄せられた。東山氏は、そのように受け止められたのは「喜多川氏、事務所が全て悪い」として、これからは対話を重ねていきたいと意気込む。東山氏が必要であると感じれば、記者会見なども行っていくという。また故ジャニー氏含め、これまで創業者一族がメディアの前に姿を現すことは少なかった。ジュリー氏はかつて女優として活動していたが、しだいに表舞台から消えた。性加害問題を受けて５月に公開した動画が、引退後初のメディア露出だと報じられた。J-CASTニュースは、１）なぜこれまで創業者一族はメディアに露出してこなかったのか、そうした方針があったのか、２）こうした背景がありながら、なぜ今回は会見に臨んだのか、ジュリー氏に尋ねた。ジュリー氏をめぐっては、一部メディアで欠席する方向であると報じられていた。「2人（ジャニー氏と、元副社長の故・メリー喜多川氏）は自分たちは裏方だから出てこないという風に徹底していたのだと思います。わたくしは今回の問題の大きさを鑑みて、直接謝罪して皆様のご質問にお答えするべきだと判断して出席させていただきました」東山氏も次のように付け加えた。「最初から彼女はちゃんと出ると決めておりましたので、はい」その後他の記者から、５月時点で1分だけの謝罪動画を公開したのはなぜか尋ねた。ジュリー氏は、当時は話ができる材料がそろっておらず今日のように質問に答えることはできなかったと話す。「調査していろんな声もうかがって自分の置かれている立場、会社が置かれている立場というのを今は深く認識しておりますので、そのうえで皆さんの質問にお答えするべきだと判断しました」（J-CASTニュース編集部 瀧川響子）
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