山本由伸、今永昇太だけじゃない 日本ハム右腕もメジャーで争奪戦か

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   侍ジャパンで3月のWBC制覇に貢献した山本由伸(オリックス)、今永昇太(DeNA)にメジャーから熱視線が注がれている。共にポスティング・システムで今オフにメジャー挑戦を目指しており、球団も容認する可能性が高い。

  • 上沢直之(写真:AP/アフロ)
    上沢直之(写真:AP/アフロ)
  • 上沢直之(写真:AP/アフロ)

「数球団がリストアップ」

   だが、メジャーから高評価の投手は2人だけではない。上沢直之(日本ハム)も先発要員として数球団がリストアップしているという。

「魅力は変化球の球種が豊富できっちり操れることですね。日本の公式球とMLB使用球は縫い目の高さ、ボールの大きさが微妙に違うので、日本でウイニングショットだった変化球がMLBでは思い描いた軌道にならず、苦労するケースがある。球種が少ない投手は手詰まりになるが、上沢の場合はスライダー、カットボール、チェンジアップ、フォーク、ナックルカーブ、ツーシームと変化球が多彩で打者を凡打に仕留める引き出しが多い。1つの変化球が思うように使えなくても、他の球種で抑えられる。直球は140キロ台後半だが球速以上に威力がある。先発の3、4番手で複数球団の争奪戦になるのでは」(米国在住のライター)

   今季は9勝9敗、防御率2.96をマーク。21年の12勝が自己最多で2ケタ勝利は2度のみと絶対的エースではないが、高水準でまとまっている。細身に見えるがスタミナ十分で、完投能力が高い。今季は170イニングを投げたが、2位・山本由の164イニングを超えるリーグトップの数字だ。ポスティング・システムでメジャー挑戦の意向を表明しており、今オフに実現する可能性が高い。異国の地でどんな投球を見せてくれるか。(中町顕吾)

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