「参院選の前哨戦」に「すさまじく違和感」 大失速の「再生」石丸伸二氏がNHK批判...アナウンサーの「スルー力」に脚光

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   2025年6月22日に投開票された東京都議選では、元広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が率いる地域政党「再生の道」は、議席を獲得することができなかった。石丸氏は選挙特番「都議選2025」(NHK)にリモート出演し、NHKの報道を批判。スタジオの冷ややかは反応が、ネット上の反響を呼んでいる。

  • 2024年の都知事選で注目を集めた石丸伸二氏(2024年6月)。自らが率いる地域政党には厳しい判断がくだされた
    2024年の都知事選で注目を集めた石丸伸二氏(2024年6月)。自らが率いる地域政党には厳しい判断がくだされた
  • 再生の道は42人も候補者を擁立した(写真は「再生の道」ウェブサイトから)
    再生の道は42人も候補者を擁立した(写真は「再生の道」ウェブサイトから)
  • 2024年の都知事選で注目を集めた石丸伸二氏(2024年6月)。自らが率いる地域政党には厳しい判断がくだされた
  • 再生の道は42人も候補者を擁立した(写真は「再生の道」ウェブサイトから)

「何をもって『十分』かというのが決めてないので」

   24年7月の都知事選で小池百合子都知事に敗れ次点となった石丸氏は、25年1月15日に都議選に向け地域政党「再生の道」を立ち上げた。即戦力となる人材を集め、全42選挙区で候補者を擁立することを目指すとしていた。

   42人の候補者を35選挙区に擁立するも、議席を獲得することはできなかった。

   SNSでは、22日放送の選挙特番「都議選2025」での石丸氏の発言に注目が集まっている。

   「42人擁立して、現時点では獲得議席がまだないんですけれど......現状をどのように受け止めているか、教えてください」とスタジオから質問を受けた石丸氏は、「はい。昨年の都知事選の際もお伝えしたのですが、選挙の結果はあくまでも都民の意識が可視化されたもので、それ以上でもそれ以下でもない、という受け止めです」と回答。

   アナウンサーが「去年の都知事選では、165万票あまりという支持を受けられました」としつつ、「今回なぜ今のところ十分有権者の支持を得られていない?」とすると、石丸氏は「えっと、何をもって『十分』かというのが決めてないので。『再生の道』を作ったそもそもは、そういうところに重きを置いていないんです」とした。

   その上で、「記者会見でもお伝えしてきた通りですが、目的としては広く国民の政治参加を促す。目標としては『都議選に候補者を擁立する』としっかり定めております。その意味においては、『再生の道』としてやるべきことはやってきた、できた、という評価をしています」と主張した。

「NHKともあろう局がそのような表現をすべきではない」

   夏の参院選にも候補者を擁立しているため参院選での戦い方について問われると、「今日の夕方のニュースでNHKが『各党が参院選の前哨戦として都議選を捉えている』という報道をされましたが、すさまじく違和感を覚えていました」と主張した石丸氏。

   「もし、その党があるのであれば、どこの政党か示して頂きたいですし、仮に本当にそう言っていたとしても、NHKともあろう局がそのような表現をすべきではないと、まず改めて強く批判しておきます」とした。

   「その意味で、国政は国政。地方の議会とは全く別物ですので、『再生の道』としても、参院選にむけては個別のテーマを掲げて臨んでいます。記者会見でお伝えします」と結んだ。

   NHKに対し厳しい姿勢を見せた石丸氏だが、NHKのアナウンサーは「はい。石丸さん、ありがとうございました」と和やかに返し中継は終了した。

「『好きに話してもらえばいいや。形だけ聞いとこ』感がすごい」

   こうした流れに、SNSではアナウンサーの「スルースキル」に言及する投稿が相次いだ。元衆院議員で群馬県議会議員の宮崎岳志氏も、Xで「開票速報で『再生の道』石丸伸二代表がインタビューされて石丸論法をまくし立てているのだけれど、今回はもうアナウンサーが『あ、そうっすか』的な感じで話を合わせもせず再質問もせずにあっさり流している。なんだか、『好きに話してもらえばいいや。形だけ聞いとこ』感がすごい」としている。

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