中国出身で評論家の石平(せき・へい)氏が2025年6月24日、日本維新の会の公認を受け、7月の参院選に出馬するとXで報告した。石平氏は2月11日、夏の参院選に維新から出馬することを表明したが、3月2日の投稿で、出馬を取りやめると発表していた。「公認を再びいただいた形で、7月の国政選挙に出直すこととなりました」3月の出馬取りやめの理由については、「ネット上で溢れた、私個人への中傷誹謗・罵詈雑言に対し、家族が動揺してパニックに陥っていることにある」と説明。一方で、「中傷誹謗」ではない健全な批判も多く上がっていたとして、「帰化人1世の国政参与に対し、保守層を含めた多くの有権者が疑問・危惧の声をあげてきている」とした。石平氏は当時、「こうした切実な危惧と疑問を無視することはできない。出馬取りやめの上、『帰化人一世が国政に出るのは良いのか』との大問題を、もう一度深く考えていくつもりである」との方針を示していた。出馬取りやめから約3か月が経った6月24日、石平氏は「ご報告、私石平はこの度、日本維新の会から公認を再びいただいた形で、7月の国政選挙に出直すこととなりました」と改めて出馬を発表。「対中外交の見直し、帰化制度の厳格化大量移民阻止などの政策を掲げて国政に挑戦します」とした。「今度こそ、不退転の決意で戦っていきます」投稿に添付した画像では、「時間をかけて熟考の上、この度は同じ参議院選挙への国政挑戦に出直すこととなりました」と説明。「奈良在住で奈良に骨を埋めるつもりの帰化人として、愛する日本を守るために国難に立ち向かうべく、そして中国からの脅威に立ち向かうべく、私は再び立ちます。今度こそ、不退転の決意で戦っていきます」と強調した。石平氏は今回、「日本を守るため」を共通の目的に掲げ、以下の政策を訴えている。「日本を守るための憲法改正と国防力の強化」「日本を守るための対中国外交の見直しと正しい対中戦略の構築」「日本を守るためのスパイ防止法の早期制定」「日本を守るための帰化制度の厳格化と帰化資格取消制度の制定」「日本を守るために移民の大量流入を阻止」「捨て身の覚悟で政治の最前線に立ち、日本の対中外交を徹底的に正していく」続く投稿では、「石平の国政挑戦出直し宣言」と題し、詳細を記した。石平氏は前回出馬を取りやめた後、「日本史上の帰化人たちの事績を色々と勉強しながら、帰化人一世の自分が国政選挙に出るのは果たして良いのかと自問自答し深く思考」したと振り返った。その上で、「秦氏や東漢氏など古代史上の帰化人たちが朝廷と国家に大きく奉仕したのと同様、帰化人一世の自分には日本の政治と外交に微力でありながら貢献できるところがあるのではないかと思うことになりました」という。「この数ヶ月間、日本の石破政権の対中外交はますます危うい道へと走ってしまった感があります」と現状への危機感を示し、「国難ともいうべきこのような状況に対し、帰化人の私はもはや静観することはできません」と強調。「今まで通りの言論活動の展開だけではもはや間に合いません。捨て身の覚悟で政治の最前線に立ち、日本の対中外交を徹底的に正していくことそこは、自分が背負うべき責務の一つとなっているのではないかと確信しています」とした。国政への挑戦に際し、「落選するような結果となれば、それは単なる私個人の敗北ですが、中傷誹謗に負けてそのまま出馬を取りやめたのであれば、それは民主主義の敗北となります」ともしている。
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