参政党は2025年6月30日に記者会見し、日本維新の会を離党した梅村みずほ参院議員が入党し、参院選(7月3日公示、20日投開票)に党公認で比例区から擁立すると発表した。梅村氏の加入で、所属国会議員が5人になり、7月2日に日本記者クラブが主催する党首討論会への出席が可能になった。入党は6月28日、公認内定は翌29日付。自民党の公認申請は書類審査で不合格、木原選対委員長から「詫び電」公選法では、政党要件として(1)国会議員5人以上(2)直近の衆院選か参院選で全国を通じた得票率が2%以上、のいずれかを満たすことを求めている。参政党は(2)を満たすが、日本記者クラブは党首討論会の参加には(1)(2)の両方を満たすことが必要だとして、(1)を満たさない参政党は参加できないことを通告。神谷宗幣代表は6月25日の記者会見で、この経緯を問題視していた。梅村氏は19年の参院選で、維新公認で大阪府選挙区から出馬し、初当選。25年夏の参院選も大阪府選挙区からの出馬を目指していたが、維新内の「予備選」に敗れ、25年4月に離党していた。梅村氏は記者会見で、さまざまな党からの出馬を模索していたことを明らかにした。「SNSでは、すでに噂が出ているが、自民党に公認申請したのではないか、国民民主党に行こうとしたのではないか......これ、事実です。そして、参政党も同じだった」自民党の公認申請は書類審査で不合格になり、木原誠二選対委員長からお詫びの電話があったという。党首討論会参加できない神谷氏の会見見て「私が最後の1人に」そんな中で梅村氏の判断を後押ししたのが神谷氏の会見だったようだ。梅村氏は神谷氏の会見を見て、「私が最後の1人になることができる」という思いを抱く一方で、すでに周辺には「出ません」と伝えていたこととの兼ね合いなどにも悩んだことを告白。そのうえで、「現職でありバッジを持っている私が入党することで、神谷代表がメディアで大活躍ができる」「全国を駆け回って候補者たちを応援することでこの参政党の票の底上げにいくらか貢献できるのではないか」などと話した。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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