「総理が全部の質問を受けるのはおかしい」 高市首相「夜中3時の打ち合わせ」に橋下徹氏は官僚の完璧主義批判

   「働いて働いて働いて」の高市首相の「働き過ぎ問題」の波紋がおさまらない。2025年11月9日放送の「サンデー・ジャポン」(TBS系)は高市首相の「午前3時打ち合わせ」問題をとりあげた。

  • 高市早苗首相(2025年10月撮影)
    高市早苗首相(2025年10月撮影)
  • 橋下徹氏(2015年撮影)
    橋下徹氏(2015年撮影)
  • 高市早苗首相(2025年10月撮影)
  • 橋下徹氏(2015年撮影)

「昔の日本のやり方ではもうダメなんじゃないか」

   番組では、タレントのゆうちゃみさんが「効率的に働く方法とかルールはできないのかなと思う。昔の日本のやり方ではもうダメなんじゃないか。そんな感じだったら日本を変えるのは難しいんじゃないかな」と疑問を投げかけた。

   俳優の鈴木紗理奈さんはそうでないと言う。「国会の答弁を書いている官僚の友達がいるけど、何が一番しんどいかって質問(の提出)が遅いのが一番しんどいって言ってました。結局質問が遅いからこうなったのであって高市さんがたたかれるのは・・・」と高市首相だけに責任があるわけではないと言う。

「一つの質問に10も20も想定問答を用意する」

   そこで、元大阪府知事の橋下徹さんは官僚の完璧主義の弊害、そのルールを変えるべきだと主張した。

   「日本って抗弁を完璧に期すために完璧に用意するんです。(自身が)大阪府知事、大阪市長の時にそれをやったらものすごい時間がかかるから数字とか全部用意しなくてもある程度答えて間違ったらあとで修正する。(事務方は)完璧に用意するから一つの質問に10も20も想定問答を用意するわけ。

   総理が日本の国のこと全部の質問を受けるというのはおかしいですよ。国会議員がこれまずいなと感じてルールを作らないとダメ。今のルールがあるからこれでいいというのはダメで、ルールを探していくのが政治家だと思う」 と話した。

   橋下さんが指摘した「日本の役所の完璧主義」はルールで変えることができるのか。首相の働き過ぎとはまた別の問題もあるようだ。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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