宮城県・女川町の公式Xが2025年11月26日に「クマ出没のお知らせ」として投稿した現場写真が、実際は「フェイク画像」だったことが分かった。町が取材に明かした。
クマの大きさなどから、「この写真がAI生成じゃないの怖すぎるだろ」などと騒がれていた。
画像作成の関係者から申し出で判明
女川町はXで、25日夜に町内でクマが目撃されたとして注意喚起するとともに、巨大なクマが道路を横切っている様子の写真を公開していた。
投稿は2万5000件超の「いいね」を集め、「これ2mぐらいないか...?」「にわかには信じがたいサイズの熊が住宅街に」「これは流石にビビる」などと驚かれた一方、「これAI合成じゃないの...?違和感すごい」「この写真がAI生成じゃないの怖すぎるだろ」「AIであって欲しいくらいデカい!」といった声も出ていた。
撮影時の状況についてJ-CASTニュースが取材したところ、女川町・産業振興課農林係は26日に応じ、「本情報についてはフェイクであることが判明いたしました」と答えた。次のように経緯を説明している。
「生成AI解析アプリで解析したところ可能性の高低がありましたが、目撃した情報もあるとのことでしたので、危険を周知したところです。しかし、夕方になってこの画像を作成した周辺関係者から『フェイク画像』であることの申し出を受けました」
「正確性と迅速性を高められるよう努めてまいります」
女川町はXでも、先のお知らせに関する「訂正とお詫び」を発表した。こう詳しく伝えている。
「外部からの情報をもとに真偽確認を続けた結果、提供された情報(画像)が生成AIによるフェイク画像であったことが判明いたしました。町として、住民みなさまの危険回避を優先しお知らせしたところですが、不安や混乱を与えてしまったことに対しましてはお詫びを申し上げます。
今後は、寄せられた情報を慎重に精査の上、正しい情報をできるだけ迅速に住民のみなさまにお知らせすることといたしますので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
この度のことを教訓に今後の情報発信においては、正確性と迅速性を高められるよう努めてまいります。
なお、今回の事案が誤情報であったとは言え、クマ出没に関しては引き続き細心の注意を払っていただくことが必要になりますので、町からの情報提供も迅速かつ丁寧に行いますが、住民のみなさまにおかれましては注意を継続していただきますようお願いいたします」
【クマ出没のお知らせに関する訂正とお詫び】 https://t.co/RbBTKRukAI pic.twitter.com/EX22hxQKva
— 女川町 (@TownOnagawa) November 26, 2025