鳥取三津子社長は月額報酬の30%を2か月カット
JALで乗務前に行うアルコール検査には、羽田・成田以外の滞在先ではホテルで行う(a)出社前検査と(b)事前検査、出発空港のオフィスや搭乗ゲート付近で行う(c)乗務前検査、の3段階がある。
乗務員Aは、ホテルロビー集合時に同僚のCAから(b)を行うように催促されたものの行わず、そのまま空港に向かい、空港で行った検査でアルコールが検知されたことが明らかになっている。国交省はこの点も問題視し、
「組織としてこのような状況を把握できず乗務可否を速やかに判断するには至らなかったことは安全管理システムが十分に機能していたとは言えない」
とした。
厳重注意を受けて、JALは鳥取三津子社長ら全役員の報酬減額の処分を発表。鳥取氏は月額報酬の30%を2か月、安全面のトップにあたる安全統括管理者を務める中川由起夫・常務執行役員と中野淳子・客室本部長は20%を1か月、それ以外の取締役・執行役員は10%を1か月減らす。
JALは役員以外に、CAの2人への処分も明らかにした。乗務員Aは懲戒解雇、乗務員Bは停職。停職期間は「社内規定にのっとって決定」し、社外には非公表だとしている。
JALでは25年にも機長が飲酒トラブルを起こしてフライトを遅らせる事案が起き、国交省が厳重注意している。この機長も懲戒解雇されている。
(J-CASTニュース編集委員 兼 副編集長 工藤博司)