中国人客が誤乗車→乗務員室で待機中に機器に触る 近鉄が釈明「車掌が気づかなかったが、危険な行為」

国交省「乗務員室に客を入れることはあまり好ましくない」

   それによると、6月27日午前11時の大阪難波発近鉄名古屋行きの特急「ひのとり」の車内で、近鉄奈良駅に行こうとした海外の客から誤乗車の申告が車掌にあった。

   この特急は、奈良駅を通過しないため、同駅に行きやすい大和八木駅に臨時停車して乗客を降ろすことになった。それを過ぎて、次の津駅(三重県)に着くと、戻るのがかなり遠回りになってしまうという。

   乗務員室前には、客に待機してもらう場所がないため、大和八木駅に到着する前に一時的に室内に入ってもらった。しかし、車掌はその後、車側確認をしていたため、客が計器類に触るところは見なかったという。

「触られた計器類は、運行に支障が出るものではありませんでしたが、危険な行為だったと考えています」

   途中駅に到着後は、特急のドアを開けると、他の客が降りてしまう恐れもあった。ドアを1つだけ開けることはできないため、乗務員室から降車してもらったとしている。

   近鉄を管轄する国土交通省近畿運輸局の安全指導課は29日、取材に対し、一般論だとしたうえで、誤乗車の客に途中降車してもらうことなどについて、次のように話した。

「普段止まらない駅で客を降ろすことについては、各社で基準があると思います。この行為を禁止する決まりはなく、法令違反はありません。乗務員室に客を入れることも、法令で禁止するものではありません。ただ、各社の基準があると思いますが、乗務員室には、様々な操作スイッチがありますので、あまり好ましいことではないと考えています」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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