エイベックスの松浦勝人会長が2026年7月22日、「税金」をめぐる疑問をXにつづった。
「『この仕組みは本当に妥当なのか?』と思うことが多々あります」
松浦氏は「税金を払うこと自体に文句はありません。むしろ長年、たくさん納めてきたという自負があります」とした上で、「ただ、長く生きていると『この仕組みは本当に妥当なのか?』と思うことが多々あります」と疑問を呈した。
「先日フェラーリを売却したのですが、日本では実際には支払っていない経費まで『支払ったもの』とみなされ、実際以上の利益があったとして課税されます」と自身の経験をつづった。
松浦氏は「同じ車を売って3.5億円儲けたら、税金はいくら?」との図表を添え、諸外国との比較を行った。
投稿によると、イギリスは非課税のため0円、イタリアは原則0円、ドイツでも1年長保有すれば0円。フランスは約5500万円、アメリカでも約1億?1.4億円だ。日本は最も高額な「約1.7億円(儲けのほぼ半分)」だという。
「こうした税制もまた、日本の資産を海外へ流出する結果を生んでいるかも」
松浦氏は「同じケースでも、イギリスやドイツでは税金は0円。アメリカでも日本の6割ほどです」とつづり、「そのため、僕の車を買いに来たのは日本人ではなく海外の方ばかりで結局ヨーロッパへ売ることになりました」と明かした。
「土地が海外勢に買われていくことが話題になってますが、こうした税制もまた、日本の資産を海外へ流出する結果を生んでいるかもしれませんね」としている。
松浦氏の投稿には、「時代にそぐわない法律は改善してほしい」「税制度って改善はないよな、あるのは改悪だけ」など、不満の声が寄せられている。
5億で買った車を8億で売却、最大「3億4900万円」の税金がかかる可能性
松浦氏の投稿をめぐっては、税理士の菅原由一氏のYouTubeチャンネル「脱・税理士スガワラくん」が21日に公開した動画「超高級車の売却で大問題...avex松浦会長を困惑させた意味不明のルールとは?」でも、こうした問題について解説している。
菅原氏は、スタッフからの「『5億円で買った車を8億円で売ったら税金が3億4900万かかる』っていう記事を見たんですけど、なんで利益以上に税金がかかるんですか?」との質問を受け、「まだ答えははっきり出ていないが、税金がかかる・かからない、どちらの可能性もある」とし、シミュレーションを行った。
松浦氏は、数年前に世界で数百台しかないフェラーリの限定車を5億円で購入。現在は8億円ほどの価値になったという。
趣味やコレクション、投資用などとして所有するものを売った場合は、その利益が「譲渡所得」になる。菅原氏は、松浦氏の場合は3億円分の利益が「譲渡所得」となると試算した。
譲渡所得の税率は15%から55%だが、松浦氏の所得から考えると上限の55%にあたる1億6500万円の税金がかかるとみられる。
5年以上所有した場合はさらに半分になるため、最低額では8250万となる。一方、所有期間などの兼ね合いでは、最大3億4900万円の税金がかかる可能性があると説明していた。