子どもの来園は減り、40代以上が増加している
オリエンタルランドによると、2025年度の来園者の75.6%は18歳以上。裏を返せば、18歳未満は約4人に1人しかいない。総来園者数から単純計算すると、子どもや中高生は約672万人となる。2016年度の18歳未満の来園者数は単純計算で約876万人。9年間で200万人以上も減少した。少子化の影響もあるだろうが、それだけで片付けていいレベルではない。
さらに18歳~39歳の若者層も減少傾向にあり、一方で40歳以上は増加している。こうしたデータは、ディズニーの「子ども離れ」「若者離れ」を示している。
子どものころにディズニー作品に夢中になり、家族でパークを訪れた人が、大人になると友人や恋人と再訪し、やがて自分の子どもを連れていく。この循環が長年にわたって「夢の国」を支えてきた。子どもや若者が行かなくなれば、10年後、20年後のファンまで失うことになる。
子ども離れの要因として見逃せないのが、近年のディズニー作品の傾向だ。
ディズニー映画自体が売れなくなったわけではない。2025年公開の『ズートピア2』は大ヒットし、2026年7月3日公開の『トイ・ストーリー5』も好調だ。しかし、いずれも既存シリーズの続編であり、『ズートピア』の前作は約10年前、『トイ・ストーリー』の第1作は30年以上前で、当時の子どもたちはすでに大人や親世代になっている。
ディズニーの代名詞であるプリンセス系の作品では、直近の大ヒット作は『アナと雪の女王』だが、第1作の公開からすでに12年が経つ。また、近年は『ピノキオ』『リトル・マーメイド』『白雪姫』などディズニー作品の実写化が盛んになっているが、これも主要な観客は大人世代で、子どもに響いている気配はあまりない。
現在のパーク人気を支える中心は、1990年代の『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』など、ディズニーアニメの黄金期に触れた大人世代だ。子ども世代に向けたヒット作があまりない状況では、子どもや若者がディズニーへ行く動機が弱まってしまうのも無理はない。