値上げディズニーの「オワコン化」が始まった 「子ども200万人減」の裏で増える40代以上の来園者

子どもが会いたいキャラは別の場所にいる

   その間にもライバルは増えた。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、『スーパーマリオ』『ポケットモンスター』『ハリー・ポッター』『ミニオンズ』など、子どもや若者世代に刺さるコンテンツを積極的に取り入れてきた。

   さらに、2025年には東京・池袋に「ちいかわパーク」が開業。2026年2月には、よみうりランド内にポケモン初の屋外常設施設「ポケパーク カントー」も誕生した。サンリオピューロランドも子どもたちに人気のキャラクターを多数抱える。ちなみにサンリオピューロランドのデイパスポートは3900円~(大人)。予算面でも子どもの興味の面でも、こうした施設がディズニーに代わる家族連れの選択肢になっている。

   ディズニーが来園者数を増やさずに満足度を高め、客単価を上げるのは、経営的には合理性があるだろう。経済力のある大人や訪日外国人を中心にした高級リゾートの道を進むのも、一つの選択だ。

   しかし、それは「みんなの夢の国」ではなくなることを意味する。当面の売り上げを維持することはできるだろうが、子どものころにディズニーへ行かず、作品にも夢中にならなかった世代が、親になったとき自分の子どもを連れていくだろうか。

   ディズニーにとって本当に深刻なのは、値上げではない。子どもが「行きたい」と言わなくなることだ。目先の最高売上に安心し、将来の顧客である子どもを重視しなくなれば、静かに、確実に「オワコン化」が進んでいくだろう。

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