井上拓真VS那須川天心、両者の差はどこまで縮まったのか...識者が指摘した「井上の充実」と「那須川の成長」

    プロボクシングのWBC世界バンタム級王者・井上拓真(大橋、30)が、2026年9月27日に同級1位・那須川天心(帝拳、27)を相手に王座の防衛戦を行う。

  • 王者・井上と挑戦者・那須川(写真:スポーツ報知/アフロ)
    王者・井上と挑戦者・那須川(写真:スポーツ報知/アフロ)
  • 王者・井上と挑戦者・那須川(写真:スポーツ報知/アフロ)

「井上は穴のない充実ぶりがある」

    両者は25年11月に行われたWBC世界バンタム級王座決定戦で拳を交えており、井上が3-0の判定で勝利した。敗れた那須川は、プロ初黒星となった。

    初戦は、那須川が抜群のスピードで1、2ラウンドを支配した。これに対して井上は、4ラウンドから反撃を開始。中盤以降、井上がペースを握り、勝負は判定へ。採点は、ジャッジのひとりが117-111、残り2人が116-112で、いずれも井上の勝利を支持した。

    ボクシングファンの注目を集めた1戦から10か月での再戦。両者の差は縮まったのか。それとも開いたのか。J-CASTニュースは、多くの世界王者を育てたTMKジムの金平桂一郎会長(60)に分析してもらった。

    金平会長は「力はお互いに増している」とし、両者の現在の実力を次のように分析した。

    「拓真選手は、5月の井岡選手との試合を見ると、非常にレベルが上がっている。あの井岡選手を寄せ付けなかった。穴のない充実ぶりがある。那須川選手は、4月のエストラーダ戦を見ると、スピードがつき、パンチのキレが上がっている。エストラーダ選手は年齢的に力が落ちているとはいえ、ギブアップに追い込み、力強さも出てきた。勝利したことで、自信もついたでしょう。拓真選手の充実ぶりをおいても、2人の力は拮抗していると思います」

「お互いにモードが上がっている状態での戦いに」

    井上は、5月2日に元世界4階級制覇王者・井岡一翔(志成、37)と対戦し、3-0の大差判定勝利を飾った。井上は序盤から流れを引き寄せ、2度のダウンを奪っての完勝だった。

    一方の那須川は、4月11日に再起戦を行い、元世界2階級制覇王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ、37)を9回終了TKOで破った。この試合は、WBC世界バンタム級王座挑戦者決定戦として行われ、勝利した那須川が井上の挑戦権を獲得した。

    金平会長は、今回の再戦に関して、「お互いにモードが上がっている状態での戦いになるでしょう。どちらが有利かといえば、若干、拓真選手だと思うが、五分といってもいいくらい。那須川選手が勝っても『意外』というレベルではないと思います。両者の差を、あえて数字で言うならば、5.5(井上)対4.5(那須川)ぐらいの差しかないと思います」

    両者の戦績は、井上が22勝 (5KO) 2敗、那須川が8勝(3KO)1敗。

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