プロボクシングの元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏(71)が、2026年7月26日にユーチューブを更新し、9月27日に行われるWBC世界バンタム級タイトルマッチの展望を語った。
「那須川は距離をつかむのがうまかった」
試合は、王者・井上拓真(大橋、30)が、同級1位の挑戦者・那須川天心(帝拳、27)を相手に王座防衛戦に臨む。
両者は、25年11月に行われたWBC世界バンタム級王座決定戦で拳を交えており、井上が3-0の判定で勝利した。敗れた那須川は、プロ初黒星となった。
初戦は、那須川が抜群のスピードで1、2ラウンドを支配した。これに対して井上は、4ラウンドから反撃を開始。中盤以降、井上がペースを握り、勝負は判定へ。採点は、ジャッジのひとりが117-111、残り2人が116-112で、いずれも井上の勝利を支持した。
両者は初戦後、それぞれ1試合行った。井上は、5月2日に元世界4階級制覇王者・井岡一翔(志成、37)と対戦し、2度のダウンを奪い、3-0の大差判定勝利を飾った。
一方の那須川は、4月11日にWBC世界バンタム級王座挑戦者決定戦を行った。元世界2階級制覇王者ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ、37)を9回終了TKOで破り、井上への挑戦権を獲得した。
具志堅氏は、井上、那須川、それぞれの前哨戦について分析。「拓真チャンピオンは、那須川天心に勝ってコロッと変わった。相当自信をつけた。すごい自信というか、接近戦ができるようになった」と指摘し、那須川については「(エストラーダ戦は)びっくりした。まさかいいファイトをするとは思わなかった。距離をつかむのがうまかった」と指摘した。
「井上は手の内を読み取っている」
これまで、井上と那須川それぞれの試合を見てきたという具志堅氏は、現時点での両者の実力について、次のように言及した。
「(1度)戦っているから、(井上は)手の内を読み取っている。それだけボクシングの経験は、天心よりもずっと上だから。世界戦も何度も経験している。(井上は)今度はもっと早い回から行くかもしれない。天心は最後まで逃げないで、ファイトをやればいい。(那須川は)世界戦はもうないと思った方がいい。この世界戦に賭けた方がいい。こんなチャンスはない。同じ選手とは3度目はない」
そして、スタッフから勝敗の行方を問われると、「中盤までに倒すなら拓真。それを過ぎたら判定まで行きそう。お互い、スタミナがあるから。拓真チャンピオンが有利だと思う」と予想した。
ボクシングファンの注目を集めた初戦から10か月を経ての再戦。王者がベルトを守るのか。それとも挑戦者が初の世界王座を獲得するのか。両者の戦績は、井上が22勝 (5KO) 2敗、那須川が8勝(3KO)1敗。