梨の大量盗難被害の報道をめぐり、盗品がフリマサービス「メルカリ」に出品されているのではないかとの声が拡大している。メルカリは2026年7月24日に公式Xで、現時点で関連出品について確認した範囲では盗品等不正な出品は確認されなかったとした。
しかし声明発表後も、疑いの声は止まない状況だ。メルカリはJ-CASTニュースの取材に、「盗難の被害に遭われた農家の方も、謂れのない攻撃を受けている出品者の方も、いずれも本来守られるべき」としたうえで、根拠のない情報をもとにした出品者への誹謗中傷を控えるよう呼びかけた。
「誹謗中傷はお控えください」...呼びかけもSNSで疑問の声
福岡県内の梨農家が2年連続盗難被害に遭い、今年は約5000個の梨が盗まれたとTVQ九州放送が報じ、これがSNS上で大きな注目を集めた。モデルのダレノガレ明美さんが支援し寄付を呼びかけたことも話題となった。
一方で、メルカリ等に出品された梨が盗品ではないかと疑う声も広がった。出品者に対して盗品販売を疑う投稿や批判的な書き込みも見られた。
メルカリ公式Xは24日、盗難報道を受けて関連する出品状況の確認や出品者への連絡などを行っているとしたうえで、「盗品など不正な経路で入手した商品の出品は禁止しており、現時点で確認した範囲では、そのような出品は確認されていません」と報告した。
続けて、「根拠のない情報をもとに特定の出品者を攻撃するような誹謗中傷はお控えください。メルカリ内における誹謗中傷等の行為に対しては、利用規約に基づき、順次対応を行います」と呼びかけた。
しかし、この投稿後も盗品がメルカリに出品されているのではと疑う声は続く。また、メルカリの確認方法をめぐる疑問も寄せられた。
具体的な確認方法「詳細は差し控え」
メルカリは28日、J-CASTニュースの取材に、
「このたびの盗難被害に遭われた農家の方には、心よりお見舞い申し上げます。また、今回の件では、根拠のない情報をもとに誹謗中傷を受けている出品者の方もいらっしゃいます。盗難の被害に遭われた農家の方も、謂れのない攻撃を受けている出品者の方も、いずれも本来守られるべき生産者・お客さまです」
と、見解を示した。
盗品など不正な入手経路でないかどうかの確認については、「確認の具体的な方法については、捜査や個別取引の安全性にも関わるため詳細は差し控えさせていただきます」としつつ、「警察をはじめとする公的機関への捜査協力を含め、今後も継続的に確認を行ってまいります」とした。
「不正が疑われる出品を見かけた際は、商品画面からの通報(違反申告)にご協力をお願いいたします」と呼びかけた。
続けて、
「一方で、事実確認がされていない情報のみを根拠に特定の出品者を攻撃するような投稿は、正しくご利用いただいているお客さまに誤った疑いによる被害をもたらす可能性があることから、お控えいただくよう呼びかけております。メルカリ内のコメント欄等において、特定の出品者への根拠のない中傷が行われている場合は利用規約に基づき対応してまいります」
と、出品者への誹謗中傷について注意喚起した。
違反確認した場合は「取引キャンセル・商品削除・利用制限」
メルカリは、出品のルールに関し、「盗品など不正な経路で入手した商品の出品を利用規約・ガイドラインにより禁止しており、違反を確認した場合は取引キャンセル・商品削除・利用制限等の対応を実施いたします」と説明。
同社のサイトによると、具体的には次の取り組みを実施しているという。
「(1)通報・申告への対応:お客さまや被害を受けた企業・個人からの申告を受け付け、シリアルナンバーや商品特徴等の情報を照合の上、該当品と判断した場合は出品商品の削除・出品者への制限措置等を実施しています」
「(2)捜査機関との連携:警察から盗品に関する照会があった場合は、法令に基づき適切に連携・協力しています」
このほか、「AIを活用した不正検知システム」を継続的に強化しているとした。
梨の盗難に関する報道を受け、メルカリでは関連する出品状況の確認や、出品者の方へのご連絡を行うなど、必要な対応を進めています。…
— メルカリ (@mercari_jp) July 24, 2026