ナウル共和国政府観光局が2026年7月30日、同国が29日に正式国名を現地語に基づく「ナオエロ共和国」に変更したことについて、声明を公開した。
「ナオエロはすでに国民のアイデンティティ」
ナウル共和国は太平洋の小さな島国で、政府公式フェイスブックアカウント「The Government of the Republic of Naoero(ナオエロ共和国政府)」が29日、「ナオエロ共和国は、かつてナウルとして知られていた国の新しい正式名称です。略称は『ナオエロ』となり、国コードは『NRO』に更新され、国民は『デイ・ナオエロ』と呼ばれることになります」と報告した。
20日に同国のデビッド・アデアン大統領が議会で表明したもので、国民投票を行わずに決定されたという。
文書では、国民投票を行わなかった理由について、「ナオエロはすでに国民のアイデンティティであり、国の紋章にも掲げられ、地域社会でも日常的に使われている。そして、憲法上でも認められている」と説明。「ナオエロという名称は決して失われたものではなく、むしろ完全に受け入れられるのを待っていたものだ」としていた。
アデアン氏は、国名の変更について「政治の問題ではなく、国民のアイデンティティや国家の歴史、先祖の伝統を守り、子どもたちの未来を強固なものにするためのもの」と主張した。
また、国際機関や各国にはこの変更が正式に通知され、名称変更への移行作業が開始されているともしていた。
無理矢理に日本語表記しようとすると「ネェォロォ共和国になります」
「ナオエロ共和国」というインパクトのある国名に、日本のSNSでも驚きの声が続出した。
こうした中、ナウル共和国政府観光局は30日、「日本語表記については、協議中で未確定です」と報告した。
現時点では未確定だが、「英語のみNaoero、日本語はナウルのままになる可能性もあります」という。
また、「Naoero」の発音については、「この単語の発音が日本語になく、無理矢理表記しようもすればネェォロォ共和国になります」(原文ママ)と説明した。
正式な国名と日本語での通称が異なる例としては、西ヨーロッパの「オランダ」が挙げられる。
オランダは日本語での通称で、正式な英語での国名は「the Netherlands(ザ・ネザーランズ)」だ。かつては国名として「Holland(ホランド)」と「ザ・ネザーランズ」の2種類が使われていたが、同国政府は20年1月に、国名としての「ホランド」を廃止。諸外国に向け、「ホランド」の通称から「ザ・ネザーランズ」への変更を呼びかけた。
一方で、日本でのみ広く使われている「オランダ」との国名について、日本語の言葉として定着していることから変更は求めないとしていた。
投稿を見た人からは、「オランダの例もあるし、ナウルがいいかもしれませんね」「色々インパクトはすごいけど、国名としては難しいな」などとする声があがっている。