なぜ昔の「青春18きっぷ」は「使いやすかった」のか 使い方が激変、きっぷの性格まで変わる

長距離普通列車の利用促進

   なぜその時代に2日連続の券があったのか? 1980年代には、長距離を走る普通列車が多かった。夜を徹して運行する普通列車もあった。2日券は、こうした夜行利用を意識したものだ。夜行普通列車を上手に使用することで、長距離の旅が格安でできる状態だった。東京~大垣間には、全車自由席の夜行列車が走り、天王寺~新宮間にも(片道のみだが)夜行の列車が設定されていた。

   JRになってからは、指定席券と「青春18きっぷ」で乗れる夜行快速が各地で運行された。「青春18きっぷ」の利用者をターゲットにした列車といえる。新宿~新潟・村上の「ムーンライト」や、函館~札幌の「ミッドナイト」という列車もあった。安く旅をしたい人の需要を喚起するため、「青春18きっぷ」にあわせて、さまざまな列車が運行された。

   ところが、「安さ」を求める層に向けた商品から、思わぬ問題が生じてしまう。

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