「秋春制」に移行したJリーグが2026年8月7日に開幕した。J1のサンフレッチェ広島は8日、ジェフユナイテッド千葉と本拠地のエディオンピースウイング広島で対戦し、3-0で白星発進を飾った。
本拠地・マツダスタジアムに空席も
ザルツブルクから2年ぶりに復帰したMF川村拓夢が途中出場で後半43分に3点目を決めると、2万7624人の観客で埋まったスタジアムのボルテージは最高潮に。地元の民放テレビ関係者はこう語る。
「広島という地域はかつてプロ野球のカープ一色でしたが、今は違います。サンフレッチェが24年2月に新スタジアムを開業し、試合開催日は若者や家族連れのサポーターなどでにぎわっています。川村のほか元日本代表の浅野拓磨、コートジボアール代表のセバスティアン・アレーを補強するなど、タイトル獲得に向けて本気度が感じられます。一方でカープは低迷期が続き、目立った外部補強も見られない。グラウンド外でもゾンビたばこの一件がクローズアップされるなど暗いニュースが多く、地元のファンの心が離れているように感じます」
確かに広島ではサンフレッチェを応援する熱が伝わってくる。今年のJ1百年構想リーグではクラブ史上最多の平均観客数2万6340人を記録。満員御礼のスタジアムが日常の風景になっている。
対照的にカープは16年からリーグ3連覇を達成した際に球場に詰めかける「カープ女子」が話題になり、赤く染まった大観衆が熱烈な応援をしていたが、近年は本拠地・マツダスタジアムで空席が目立つようになっている。今年の平均観客数は2万6925人。3試合で観客が2万人に到達しなかった。
野球とサッカーでは試合数が異なるため一概に比較できないが、このままでは観客動員数で逆転される状況になっても不思議ではない。
サンフレッチェは優勝候補としてサポーターの期待度が高い。カープは危機感を持って変革の必要に迫られている。
(中町顕吾)