高市首相「積極財政反対の財務省エース」左遷 「非常に難しい問題」と杉村太蔵氏...忖度官僚が増えても困るが

   高市首相が進める積極財政に批判的で、首相官邸の「言うことを聞かない」と、財務省のエース官僚が事実上の左遷となった。高市政権の専横か、官僚のやりすぎか。2026年8月12日放送の「大下容子ワイド!スクランブル」(テレビ朝日系)は「異例の人事」と取り上げたが、水曜コメンテーターの杉村太蔵さん(元国会議員)は「非常に難しい問題」と、珍しくどっちつかずの解説だった。

  • 財務省
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  • 高市早苗首相(2025年10月撮影)
    高市早苗首相(2025年10月撮影)
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「人事は政権とのスタンスを加味して行った」

   主計局次長だった一松旬氏は、政治家にも直言する10年に1度の大物官僚と言われ、岸田元首相の秘書官も務めるなど、将来の事務次官と目されていたが、8月7日に発表された人事で、本省から外れて東京税関長への異動となった。

   これについて、「ワイド!スクランブル」は、高市氏周辺は「(この)人事は政権とのスタンスを加味して行った」と話していると伝えた。高市首相に嫌われたということだ。

   杉村さんは「総理が最終的に決断したものに対して、(役人・官僚が)従わないというのは、民主主義の根底が難しくなっちゃいます」としながらも、「結果的に、森友(学園問題)のように、じゃあ今度は政権の意向にだけ(従う)となっても、また機能不全になってしまいます」と心配する。情実人事がまかり通ると、森友疑惑で公文書を改ざんしたような「忖度官僚」を再び生みかねないと指摘した。

   もう一人の水曜コメンテーター萩谷麻衣子さん(弁護士)も、「民意で選ばれた政治家が官僚を統制していく政治主導は、民主主義の視点からは当然」という。しかし、「政権に対して、官邸に対して、反論するようなことを言う官僚は飛ばされるとなれば、(首相の方ばかりを向いて)仕事をするようになってしまう。そうなれば、政策というのは国民の利益ではないような状態になって、無理なゆがみが生じる可能性が出てくると思うんです」と警告した。

   高市首相の食品消費税1%や積極財政が「無理筋」であることを、かえって浮き彫りにしたような官邸主導人事だった。

(シニアエディター 関口一喜)

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