VTuberグループ「にじさんじ」に所属する「夢月(ゆづき)ロア」さんが、誹謗中傷されたとして別のVTuberに対して起こした訴訟が和解したと、にじさんじ運営会社のANYCOLORが2026年8月13日に発表した。夢月さんは、この問題で20年10月から実質的に活動休止している。訴えられた物申す系VTuber「鳴神裁(なるかみさばき)」さんは同日、5月末に和解が成立したとX上で明かし、「結果として、皆様に虚偽の情報を伝えてしまった」と謝罪した。夢月さんの「訛り」口調めぐるトラブルで誹謗中傷この問題では、夢月さんは20年7月、自らが創作したとする「訛り」について、同じ「にじさんじ」所属の「金魚坂めいろ」さんが似た口調をしていると運営会社に訴えた。これに対し、金魚坂さんは、本来の方言であり意図的ではないと説明した。しかし、その後の同年10月に、秘密保持義務違反があったとして、契約が解除されていた。一方、鳴神さんは同月、金魚坂さんのことについて、内情を暴露すると主張する内容を公開し、波紋を広げていた。その後、夢月さんは、名誉毀損だとして、鳴神さんを相手取って損害賠償を求める訴訟を起こし、今回ANYCOLORが和解を発表した。発表では、訴訟相手を「外部配信者」、金魚坂さんを「所属ライバー」と名を伏せ、この配信者は、夢月さんが所属ライバーに対していじめや嫌がらせ行為を行い、引退に追い込んだとする内容の配信を複数回にわたり行ったと指摘した。しかし、裁判では、こうした事実がないことを配信者と確認し、配信者は第三者から提供された虚偽の情報などに基づいて発信したことを認めたと説明した。これらを踏まえ、配信者が夢月さんに謝罪するという内容で和解が成立したとした。そして、「誹謗中傷や荒らし行為、悪質な情報漏洩等に対して、民事・刑事の両側面から、妥協のない厳正な法的措置を講じる体制を強化」したことを明らかにした。夢月さんの代理人を務めた小沢一仁弁護士も8月13日、自らのXを更新し、今回の訴訟は、5月18日の和解成立で解決したと報告した。また、詳しい和解条項についても画像添付している。金銭請求より経緯確認を選んだと弁護士が説明小沢弁護士はこのX投稿で、「元々は、中傷のきっかけとなった動画を配信したVTuberに対する責任追及を目的として訴訟を提起しました」としたが、和解した理由についてはこう述べた。「最終的には、単に金銭請求に関する判断を判決で得るよりも、どのような経緯で相手方VTuberの配信がされることになったのかを和解手続において確認することの方が、夢月ロアさんの名誉回復という観点からは適切だと、夢月ロアさんとともに判断しました」また、今後の夢月さんの活動に対しては、「夢月ロアさんの代わりという立場であっても私が述べることではないため、言及することは控えます」と述べるに留めた。一方、「当時本件について夢月ロアさんや私が投稿したポストに、いいねやリポストが付きます。夢月ロアさんにとっては大きな励みになったと思います。長い間ご支援いただき、ありがとうございました」と感謝の意を示した。訴訟を起こされた鳴神さんは、8月13日のX投稿で、「夢月ロアさんとの裁判が終わりました」と報告し、「和解が成立して以降、今日に至るまで相手方から声明が出るのを待っていた状況」だったと明かした。裁判については、「情報は主に当人、所属ライバー一名、また内部でしか知り得ない情報を持ち込んだ者(ライバーかは不明)から得ていた」「しかし、得た情報には事実と異なる部分があり、それを認め謝罪した」と要点を報告した。そして、「結果として、皆様に虚偽の情報を伝えてしまったことを謝罪します。申し訳ございませんでした」と締め括った。(J-CASTニュース編集部 野口博之)
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