大雨で水没車続出も「エンジンを始動しないで」 JAFが呼びかけた理由とは

   異例の特別警報が出た大雨で、千葉県内などでは、冠水した道路で水没して動けなくなる車が続出している。

   交通の支障にもなっているが、日本自動車連盟(JAF)では、「点検が終わるまでエンジンを始動しないでください!」と公式Xで呼びかけている。

  • 写真はイメージ(今回の大雨と関係ありません)
    写真はイメージ(今回の大雨と関係ありません)
  • JAFの投稿が大反響
    JAFの投稿が大反響
  • 写真はイメージ(今回の大雨と関係ありません)
  • JAFの投稿が大反響

車に乗り込みエンジンを掛けると破損や感電の危険

   2026年8月13日夕から降り続いた大雨は、14日になって一段落した。被害の多かった千葉県内でも、水が引いた道路で車が行き来するようになっている。

   しかし、水没して放置された車があちこちに残り、そのすき間を車が走るような状況だ。

   JAFなどのロードサービスには、レッカー移動などの依頼が殺到し、なかなか水没車を動かせないようだ。

   そんな中で、JAFは14日正午ごろ、公式Xを更新し、「水没した車両は点検が終わるまでエンジンを始動しないでください!」と注意喚起した。

   その理由については、次のように説明した。

「水が引いたからといって、自動車に乗り込みエンジンを掛けると破損や感電の危険がありますので、絶対にやめてください。これは、河川の氾濫などで、止めていた車両が水没した場合も同様です」

   この投稿では、公式サイトのお知らせもリンクしている。

   そこでは、「自動車が冠水路や高潮で浸水してしまったら?」との想定で、Q&Aを載せている。浸水した場合は、「走行中なら慌てずに自動車を止め、エンジンを停止し避難。浸水した車両の取り扱いは、JAFや販売店に相談を」と回答した。

   「一般的に走行可能とされる水深は、乗用車であればドアの下端、つまり自動車の床面が浸からない程度」だとし、危険を察知するころには自動車が浮いて動けなくなるという。

「エンジンの吸気口から水を吸ってしまったり、排気管が水圧で塞がれてしまい、エンジンが停止し、そのまま立ち往生という最悪の結果にもつながりかねません」

「重要な情報」「被害に遭った方に届いてほしい」

   そして、「万が一、自動車が冠水し車内にまで浸水してしまった場合は、慌てずに自動車を止め、すぐにエンジンを停止させましょう」と呼びかけた。

「避難する際には、いきなり冠水路に飛び出るのではなく、片足を浸け水深を測りながら、次にゆっくりと両足をつき、進んできた方向に歩いて戻りましょう。冠水路が濁っていると道路の状況が外からはつかみにくく、マンホールのふたが外れていても分からないこともあるので、一歩一歩、確かめながら歩くことが大切です」

   そのうえで、「車両は水が引くまで放置するとともに、その旨をJAFのロードサービスや販売店に連絡してください」と促した。

   また、台風などの猛烈な低気圧の影響で高潮が発生した場合、海岸付近に止めた自動車が海水に浸かることがあると指摘した。

「海水は電気を通しやすい性質があります。このため、自動車の電気系統がショートし、車両火災につながる可能性があるのです。自動車からキーを抜いていたとしても、バッテリーから直接電気が流れてショートするケースもあります。また、豪雨や川の氾濫による被害とは異なり、水が引いた後でも、海水によって電気系統の腐食が進むことでショートし、自然に発火してしまうこともあります」

   車の取り扱いについては、「自分でバッテリーを外そうとしたりエンジンをかけたりせず、冠水路で浸水した場合と同様、JAFや販売店、整備工場等に相談しましょう」としている。

   今回の投稿は、水没車が続出する状況だけに大きな反響を呼び、5000件以上の「いいね」が集まっている。「重要な情報を適時にくださってありがとう」「今回の豪雨で冠水被害に遭った方に届いてほしい」といった声が寄せられている。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

姉妹サイト