プーチン大統領の北方領土訪問...ロシア、中国、北朝鮮による「日本包囲網」識者らが警鐘

   実効支配を誇示するようなロシアのプーチン大統領による北方領土の択捉島訪問について2026年8月16日放送の「Mr.サンデー」(フジテレビ系)がとりあげたが、出演した識者は口をそろえて危機感を指摘した。

  • ウラジーミル・プーチン大統領(ロシア大統領府ウェブサイトより)
    ウラジーミル・プーチン大統領(ロシア大統領府ウェブサイトより)
  • 峯村健司氏
    峯村健司氏
  • ウラジーミル・プーチン大統領(ロシア大統領府ウェブサイトより)
  • 峯村健司氏

「なかば公式に、北方領土外交交渉はこれで終わりを宣言した」

   番組は8月13日に北方領土の択捉島を初訪問したプーチン大統領が地元住民らと話し、記念写真を撮影する姿を紹介した。

   ロシア情勢に詳しい筑波大学名誉教授の中村逸郎さんは「まさにプーチン政権の暴挙、プーチンは一線を超えた。なかば公式に、北方領土に関する外交交渉はこれで終わりということを宣言した。大きな歴史的な転換点を迎えた」と厳しい口調で断言する。

   キヤノングローバル戦略研究所上席研究員の峯村健司さんは「プーチン大統領は前の日にサハリンで太平洋艦隊の演習を視察している。その時になぜか北朝鮮も同じ地域にミサイルを撃っている。そのあと、呼応するように中国が間髪入れずにロシアを支持する声明を出した。全部セットになっている。中国、ロシア、北朝鮮が一体となって日本に圧力をかけるぞと、『日本包囲網』が始まった」と解説する。

「北方領土もますます軍事的に侵食されかねない」

   中国、ロシア、北朝鮮による日本包囲網の狙いとは何か。峯村さんは「一番はやはり台湾。習近平政権が最も重視する政策、台湾を含む中国統一である。仮に台湾有事が起きた場合に、ロシアは後ろから(日本に向けて)圧力をかけられる。北朝鮮はミサイルを撃つ。監視の力が北にさかれてしまうので、日本とアメリカの力が分散する。最悪のシナリオで言うと、台湾も取られる、さらに北方領土もますます軍事的に侵食されかねない」と分析した。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

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