米中間選挙が近づくなか、共和党周辺で新たな動きが出てきた。2026年8月17日放送の「プライムニュース」(BSフジ)は注目を浴び始めつつある「第三の政党」についてとりあげた。
元FOXニュースの司会者が「共和党を離れて新党結成」
番組は、トランプ大統領の岩盤支持層であるMAGA派のなかで、強力なインフルエンサーとして知られているタッカー・カールソン氏が新党を結成するというニューヨーク・タイムズ紙の報道を紹介する。タッカー・カールソン氏は元FOXニュースの司会者で、雑誌のインタビューで「共和党を離れた後に新しい政党を立ち上げる手助けをするつもりだ」とコメント。8月6日には、自身の配信番組で米国の将来に向けた10項目のマニフェストを公表、カールソン氏に近いMAGA派の有力政治家も賛同しているという。
この動きに明海大学教授の小谷哲男さんは「アメリカの大統領選挙の仕組みを考えれば、第三の政党が実際に大統領候補を出して大統領になるというのはまず不可能なことなので、(カールソン氏が)大統領になろうということではないと思うが、トランプ大統領はMAGAの公約を掲げながらそれに反する行動をとってきた、特にイランに対する攻撃がそうだが、それに対する強い不満を示すことでこのような政党の立ち上げにつながっていると思う」と分析する。
小谷哲男氏「バズって儲けるということもある」
さらに小谷さんは「トランプ氏に圧力をかけて本当のMAGAの政策を実現するようにというメッセージを出しているだろうし、今後の共和党に対しても一定の影響力を維持しておきたいというのはある。彼らはインフルエンサーなのでバズって儲けるということもあるので、そのあたりも考えたうえでの行動だと思う」と話す。
カールソン氏が掲げた「10項目のマニフェスト」について、小谷さんは「基本的にMAGAの公約で、トランプ氏が2016年に(大統領として)出てきた時の公約。これを取り戻そうという趣旨で、トランプ氏に原点を思い出せというメッセージも含まれている」と話す。
トランプ大統領に「NO」を突き付ける勢力に発展するのか、それとも結局「MAGA」をビジネスの種にするだけなのか。
(ジャーナリスト 佐藤太郎)