トランプ・金正恩会談はあるのか? 米韓合同軍事演習の縮小指示は強いメッセージ...中林美恵子教授の分析

   米トランプ大統領が北朝鮮の金正恩総書記との会談に前向きになっている。2026年8月18日放送の「プライムニュース」(BSフジ)はトランプ大統領の意図を探った。果たして、これが大統領にプラスとして働くのか。

  • ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
    ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
  • 金正恩総書記(北朝鮮広報サイト「わが民族同士」より)
    金正恩総書記(北朝鮮広報サイト「わが民族同士」より)
  • ドナルド・トランプ大統領(ホワイトハウス公式サイトより)
  • 金正恩総書記(北朝鮮広報サイト「わが民族同士」より)

「中間選挙は逆にマイナスになる恐れもある」

   番組は8月17日に「金正恩総書記は呼びかけに応じたか」という記者団からの質問に、トランプ大統領は「彼は呼びかけに応じた。非常に前向きだ」と答えたことを報じる。

   アメリカ政治に詳しい早稲田大学教授の中林美恵子さんは「よく中間選挙への影響を考えているのではないかとか質問されるが、この会談でたとえば北朝鮮が核兵器を放棄すると宣言するなど大成功すれば別だが、そういうことにはならないだろう。ただ外交的にバイデン、オバマ両元大統領ができなかったコミュニケーションが自分にはできるというアピールがあるかもしれない。コミュニケーションとった結果、何も得られないという場合や、何か失敗が起こった場合は、中間選挙にはマイナスになる可能性がある」と分析する。

「大統領は北朝鮮をロシアに追いやってしまう危惧を持つ」

   中林さんは「やはり、兵器とか兵士の問題などロシアにまるっきり北朝鮮を追いやってしまう危惧というのはあり、タイミング的にも今こういう状況なのでそれを何とか食い止めるためにも必要だったのかもしれない」と言う。

   27日まで予定されていた米韓合同軍事演習に対してトランプ大統領が「大幅な縮小」を指示したと表明した。

   中林さんは「これがまさに金正恩氏への強いメッセージだと思う。それをトランプ大統領自ら行っていることで、かなりロシア、ウクライナとの関係も考えたのかなという気がする」と話す。

   では、トランプ・金正恩両首脳会談は実現するのか。

   「対話することがかつての大統領たちができなかったことなので、それだけでもトランプ大統領の金星という側面はある。2018年の会談の時には『よくコミュニケーションとれるものだ』という驚きもあったのだろう。それを本人は再現できると思っているのかもしれない。ただ、イラン戦争のこともあり、マイナスの部分も蓄積されているので金正恩氏との会談だけでどこまで(支持率が)あがるかは保証の限りではない」と話す。

(ジャーナリスト 佐藤太郎)

姉妹サイト