共産党の田村智子委員長が、NHKの世論調査で共産党の政党支持率が野党各党の中でトップになったことについて、「ちょっとびっくりしましたね」と喜びをにじませた。高市早苗政権と「正面から対決」してきたことへの評価が広がったとして、「特別国会の特に最終盤で、ぐっと増えていったなという手応えがあった」と分析した。中道改革連合、公明党、立憲民主党の合流協議が難航する中で、相対的に共産党の存在感が増している面もありそうだ。世論調査の数字に「波は色々ある」が「根拠がない数字ではない」発言があったのは、2026年8月22日に「田村智子日本共産党委員長vs高校生私たちの未来はどうなる?【各党代表者インタビュー】」と題して配信されたニコニコ動画の番組。N/S高政治部の高校生が田村氏に、外交や安全保障、選挙制度などについて質問した。番組では、NHKが10日に公表した8月の世論調査が話題になった。政党別の支持率は、自民党が35.0%でトップ。共産党は3.4%で、国民民主党、立憲民主党、参政党の各2.8%、日本維新の会の2.6%などを上回った。与野党を通じて自民党に次ぐ2番手、野党ではトップだった。一方、「特になし」は39.0%に上った。この「野党第1位」の結果に感想を求められた田村氏は、「ちょっとびっくりしましたね」と笑顔を見せ、「まあ、世論調査ですからね......波は色々あるんですけど、ただ、これは根拠がない数字ではないなと思っています」と続けた。新たに支持する人が「特別国会の特に最終盤で、ぐっと増えていった」支持率上昇の背景について、田村氏は、高市政権の消費税減税、円安、防衛政策、国旗損壊処罰罪などに対する取り組みを列挙。その上で、共産党について、「やっぱり高市政権と正面から対決して、論戦をやっているじゃない、と。天皇の制度のことも、こんなに日本共産党は真剣に考えているんだという驚きを持って、共産党を新たに評価していただく方が、この間、特別国会の特に最終盤で、ぐっと増えていったなというのは手応えがありましたからね。そこに必然性があったのかなあと......」と振り返った。一方で、年代別や無党派層の動向など、データ分析の取り組みを問われると、世論調査は「そこまで私たちは重視していないんですよ。だって本当に、波のあることだから」としつつ、「ただ、そういう(支持率上昇の)根拠はありますよね」とも。その内容を、「私たちが今の全体の政党状況の中で、やっぱり高市政権と正面から立ち向かう政権(編注:「政党」の言い間違いだとみられる)なんだということ。戦争する国にしてほしくないと思っている人たちの期待と、それだけではなく、天皇の制度も含めて筋の通ったことを主張しているという点......そういう中身ですよね」と説明した。その上で、「若い方の支持が増えたということは、注目しているところではありますね」と話した。共産党の全体の支持率は、7月の1.5%から8月は3.4%へと1.9ポイント上昇した。年代別では、18~39歳の支持率は7月には数値の表示がなかったが、8月は4.0%に上昇している。他社調査では「野党4~6番手」同じ調査をめぐっては、共産党の小池晃書記局長も喜びを隠さなかった。小池氏は調査結果を伝えるNHKの投稿を引用し、Xで、「おお、野党第一党だ。」と反応。その後、全政党の中でも自民党に次ぐ数字だったことから、「野党第一党というより、全体の第二党だった(^^;)」とも投稿した。小池氏は8月17日の記者会見で、世論調査の結果に「いちいち数字に一喜一憂することはしませんが......」と話したが、Xの投稿内容が「一喜一憂していたのでは」と指摘されると、思わず本音を明かしていた。「まあ、事実を述べたにとどまるので......あんまり一喜一憂したつもりはないんですけど......注目はしました。はい。注目はしました。大変うれしくは思いました。だから、そういう意味では一喜一憂したというようになるかもしれない。やっぱりね、それはうれしいでしょう。でもそれをもって、『もうこれで大丈夫だ』などと考えたら、それは違うと思います」ただ、共産党が支持率で「野党第1党」となったのは、現時点ではNHKの8月調査に限った話だ。例えば共同通信が8月22~23日に実施した世論調査では、野党各党の支持率は国民民主党が6.9%、参政党が6.5%、立憲民主党が4.8%、チームみらいが4.0%、中道が2.8%で、共産党は6番手の2.4%だった。時事通信が8月6~9日に行った世論調査では、野党の支持率は公明2.4%、中道2.1%、国民1.8%、参政と共産1.5%、立憲1.4%。共産党は、参政と並んで4番手だった。調査主体や調査方法によって結果には幅があり、共産党の「野党第1党」が定着したとは、まだ言い切れない。調査主体や調査方法によって結果には幅があり、共産党の「野党第1党」が定着したとは、まだ言い切れない。(J-CASTニュース編集委員兼副編集長工藤博司)
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