「懲役20年か入隊契約か」 支援受けて脱走
スベルドリン氏がある家族から受けた相談によると、息子が警察に拘束され、暴行を受けたうえで、麻薬を仕込まれた。その所持容疑で拘束された取り調べのなかで、「20年の懲役」か「入隊契約書に署名する」かを迫られたという。息子は署名して戦地へ送られた後で、家族が相談にきたという。同氏は「脱走」を支援、現在は安全な場所に滞在している。
このほかにも、最近は、入隊者一人につき、国から紹介料をとるという「悪徳仲介業者」が増えてきたという。「契約は3か月か半年の短期間」とうそをついて契約させ、志願兵は「無期限で途中解約もできない」のが原則だったと後でわかったなどの相談だ。
米国のCSIS(戦略国際問題研究所)は7月1日、ウクライナ戦争での、ロシアの戦死者が約40万~45万人(2022年2月~26年6月)との報告書を公表した。ウクライナ戦死者は12万5千~15万人で、合わせて52万~60万人。行方不明を含めた死傷者の推計は200万人を超え、同研究所は「ロシアは苦戦している」と分析している。
(ジャーナリスト 菅沼栄一郎)