品がなく汚らしいのだが、政界には「馬糞(まぐそ)の川流れ」という言い方がある。金丸信・元副総理が言ったとされていて、ある集団が川に捨てられた馬糞のようにバラけて流れ、跡形もなくなることを言う。失礼ながら、中道改革連合、立憲民主、公明3党の合流協議の決裂は、まさにこんな有様だった。そもそも中道連合を急ごしらえしたところに無理があった今後、中道は立憲出身議員と公明出身議員に分裂し、事実上の消滅となる。衆議院で圧倒的多数の議席を持つ高市政権は、一強どころか、もはや「無敵」だ。2026年8月31日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)は「中道『分裂』へ」と伝え、大越健介キャスターは「政治の緊張がなくなる」と懸念した。「2月の衆院選では、まず中道とは何かというところから説明をしなければならない。そういう非常に難しい選挙戦となった結果、惨敗を喫しました。そのトラウマから抜け出せないというのが、3党の所属議員の本音かもしれません」と、そもそも中道連合を急ごしらえしたところに無理があったと指摘した。「バラバラのままでは、政権交代可能な緊張感のある政治を求める国民の期待には応えられません」そして、「だからといって、(野党が)バラバラのままでは、政権交代可能な緊張感のある政治を求める国民の期待には応えられません」と叱り、「小さくまとまるより、その力を最大化する方法を真剣に、粘り強く考えていただきたいと思います」と注文した。立憲と公明は衆議院では統一会派を組む方向だが、その程度の結束では、高市首相の強引な手法に対抗できるはずもない。野党だけでなく、市民、労働界、文化人などさまざまな分野から「この指止まれ」と新党を目指す声があがるのを期待したい。(シニアエディター 関口一喜)
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